今回はクラウドファンディングの話題ではなく、ツイッターの投資クラスタで起きた話題です。
ある意味身内ネタみたいなものですが、重要な内容ですので 延焼 情報提供をしておこうと思った次第です。
<目次>
投資の目的、お金の色
まず最初にお断りをしておきますが、投資の目的は投資そのものではなく資産の構築です。
言い方を変えれば、投資とは資産構築の有力の手段ですが、一つの手段に過ぎません。他のどんな方法で資産を構築したのであれ、法に抵触しないのなら1円は1円の価値でしかありません。
投資をしていない人が投資による収益を虚業だ、ズルい、などと言うのは、そちらが世の中のマジョリティであることから合理性はさておき一定の理解はします。
一方で、投資をしている人が投資以外の方法による収益を区別するのは、合理性もなければ筋違いでしかありません。
繰り返しになりますが、法に抵触しないのならあらゆるお金に色はないからです。
抵触しないのなら。
事のあらまし
今回の事のあらましは、だいたい以下のようなものです。
①とある人が、市場予想や株の予想を「預言書」として売り出す
②ツイッターで多くのフォロワーを持つ人が、同時多発的に「預言書」を全面的にヨイショし始める
③ステマであることがバレて炎上
真っ当な人であれば①の時点で失笑通り越して大草原ですが、残念なことにこれは実話だったりします。事実は小説より奇なりとは良く言ったもので。
加えて言えば、②も同時多発性+全面ヨイショの時点で「あんたらやるならもう少しマジメに騙せよ」と思うのですが、残念なことにこれも実話(ry
騙される方も騙される方なのですが、そちら側の傷に塩を塗り込んでもしかたないので、「欲の皮突っ張らせてるとこうなるんだよ。良い勉強になったね(にっこり)」程度に留めます。
以下、諸賢方々には釈迦に説法とは存じますが、何が問題なのかを一応紹介しておきます。
書くのも恥ずかしいけど、問題点
まず当たり前ですが、臆面も無く「預言書」などという時点でもう色々アレでしかないです。
もうちょっとマジメに書きますと、投資の相場が本当に預言できるのであれば、そんなものを人に渡すわけがありません。
情報は偏在しているからこそ利益の源泉となり、ある情報に基づいて多くの人が動けば、その情報の価値は希釈化してしまうからです。
(それ以前にもし個人投資家が「相場の未来予知ができる(キリッ」とか言い出せば、都市伝説に謳われる黄色い救急車が出動しかねない案件になるのは大前提として)
後は今回のようなステルスマーケティングに関する法律的な話。
「口コミ情報で商品が実際よりも優良・有利であると誤認されるもの」は景品表示法に抵触する可能性があり、「人を欺き、又は誤解させるような事実を挙げて広告をした」場合は軽犯罪法に抵触する可能性があります。
合法違法を判断するのは私ではなく裁判所ですが、この際情報提供しておくのも ユカイ 効果的かもしれません。これこそ善良な市民の責務ですから(キリッ
(↓消費者庁の問い合わせリンク)
www.caa.go.jp
私なりの筋の通し方
今回の問題、ツイッターで私の目に付くところで行われたとは言え、私自身が被害を被っていないことから筋が通らないという意見もあるかもしれません。
確かに被害を被っていないのはその通りですが、だからといって上記の通り法律に抵触する可能性があることを見過ごすのも、それに嵌め込まれて崖下に飛び降りる人を見過ごすのも気分の良いものではありません。投資は自己責任とは言え、嵌め込みはまた別の話です。
また、当ブログは開設時から「やるなら正々堂々のダイレクトマーケティング」を掲げ、全ての広告リンクにはそれと明示することを徹底していますので、今回のようなステルスマーケティングはどうにも臭くて鼻につきます。
それに何より、私は「預言書(笑)」を書いた某氏に一方的にブロックされていますので、意趣返しをする筋は十分に立ちます。
つまり単なる個人的事情と愉悦追求を核に、その上に各種の理論武装を固めているだけですが、まあ世の中そんなもんでしょう。英雄王も愉悦は大事とおっしゃってますし。
まとまりのないまとめ
今回の問題に関する擁護意見に「ステマなんてみんなやってるんだから喚くな」なんてのがありましたが、その理論で行けば「ステマを炎上させることなんてみんなやってるんだから(ry」も正しくなってしまいます。
一般論として世間でステマが嫌がられている以上、前者が成立するなら後者も十分に成立します。
日本ではステマそのものが違法ではないので否定はしませんが、やるならバレナイようにやるか、バレても許されるようにやるべきで、そうでなければバレた時にはおとなしくサンドバッグになることを許容するが運命でしょう(合掌)。
投資に限らず、人生は畢竟自己責任。下らないものをステマ使って売りつけようとしたのがバレたのなら、炎上させられるのも自己責任に他なりません。
煽り煽られ、ステマ飛び交うが投資の華とは言え、今回は私の近くで起きたことなので記事で紹介しました。
インフルエンサー(笑)の書いた預言書(笑)などという、期限切れのチラシ以下のものに手を出すのなら、インデックスファンドを選ぶか、でなければBRK.Bでも買っておけばいいのは諸賢方々ご承知の通り。
一足飛びに豊かになる方法は巷にあふれていますが、そのうち99%は偽物で1%は本物の詐欺です。
たまには騙されるのも一興ですが、くれぐれも致命傷は負わないよう気を付けて、煽り煽られの投資ライフを楽しんでいきましょう。