ECF(株式投資型クラウドファンディング)のプラットホームの一つ、「イークラウド」で世界初の培養肉研究開発会社が登場しました。
培養肉は世界の食糧問題に対する回答の一つとなり得るもの。内容を紹介します。
<目次>
「ダイバースファーム株式会社」募集要項
今回イークラウドで募集が予告されているのは、「ダイバースファーム株式会社」です。
・ダイバースファーム株式会社
募集期間:~5/6 22:00
募集金額:1,494.9万円(上限9,900万円)
募集単位:45株(9.9万円)~225株
ダイバーズファーム社は、再生医療ベンチャーとミシュラン一つ星を獲得した日本料理店のコラボという、異色の取り合わせによるジョイントベンチャー企業です。
確かに最初は異色の取りあわせだと思いましたが、案件説明を読んでいくと日本料理店がコラボしている意味が良く分かりました。それについては後で説明します。
代替肉の種類
2050年に97億人になると予測されている人口増加、そして新興国の食生活の向上に伴う肉食化により、2030年くらいにはタンパク質危機(タンパク質の需要が供給量を上回る)が懸念されています。
これに対する一つの答えが代替肉であり、代替肉は植物性のフェイクミートと、培養肉の二つのアプローチがあります。このうちこれまでと同じ肉を作り出せるのが、培養肉の技術です。
(実際私はフェイクミートを食べてみたことがありますが、「良く似せている肉のような何か」という感想でした)
培養肉の特徴は安定生産・安定品質が可能(大豆由来のフェイクミートでは、大豆が不足すれば作れない)であり、また様々な肉を作り出すことができるという点です。
ジョイントベンチャーの意義
ダイバースファーム社が再生医療+日本料理店のジョイントベンチャーである意義について。
一つには、再生医療由来の特許技術「ネットモールド法」により、これまで技術的に実現が難しいと言われていた「かたまり肉」が作製可能という点です。
(従来の方法では、内部細胞に栄養や酸素を届ける血管等がないため、かたまりになると内部の細胞が死滅してしまうという問題点がありました)
もう一つは、いくら培養肉が出来たとしても選ばれなければ意味がありません。
そこでミシュラン一つ星を8年連続で獲得した日本料理店「雲鶴」で、培養肉を使った料理を提供することにより、事業展開の最初の足がかりにしようという目的があります。
今後の課題
一方、創業間もないベンチャー企業であることから、今後の課題も山積しています。
最大の課題は、現在は培養肉の許認可が下りておらず、ルール作りを議論する取組みが始まっている時点だということ。
今後法律上の位置づけや安全基準が決まることにより、何らかの制限を受ける可能性があります。
それ以外にも競合との競争激化や開発の遅れなど様々な課題があり、社会的意義はあるものの不確実性の高い案件と言えるでしょう。
本案件は「エンジェル税制優遇措置A/B」の対象です。
優遇措置Aは、ベンチャー企業への投資額マイナス2,000円を総所得金額から控除可能(控除対象となる投資額の上限は、総所得金額×40%と800万円のいずれか低いほう)。
優遇措置Bは、ベンチャー企業への投資額全額をその年の他の株式譲渡益から控除することが可能です。
イークラウド 新規会員登録キャンペーン
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ECFのプラットホーム「イークラウド」では、「エンジェル投資家デビュー 応援キャンペーン」が実施中です。
・対象期間:2022年3月11日〜2022年5月31日
・適用条件:対象期間中にイークラウドへ投資家登録の申込みを行い、2022年6月15日までに投資家登録を完了する
・特典内容:デジタルギフト 1,000円分(5月下旬以降にメールアドレス宛に送付)
デジタルギフトは、PayPayやアマゾンギフト、dポイントなど幅広い対象に交換が可能な、汎用性の高いギフトです。
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