不動産投資型クラウドファンディングの「CREAL(クリアル)」から、これまでにない案件が登場しました。
案件の詳細と意義について紹介していきます。
<目次>
新案件「JRD×CREAL セジョリ武蔵関」
CREALで新たに募集が予定される案件は、「JRD×CREAL セジョリ武蔵関」です。
・JRD×CREAL セジョリ武蔵関
募集開始:6/21 20:00~(先着順・後入金)
予定年利:3.8%
運用期間:3ヶ月
募集金額:1,360万円(1口10万円)
保全など:優先劣後方式 劣後比率50%前後
CREALでは通常、12~18ヶ月程度の運用期間の案件が募集されることが多いのですが、今回は3ヶ月。
それも小型案件で劣後比率が大きく、またCREAL初の外部案件(他社ファンド)となります。
今回のファンドはおそらく、これから続くであろう他者ファンドのお披露目というところだと思います。案件の意義について、推測も含めてですが紹介します。
ファンドの意義
今回のファンドは、JRD株式会社とのコラボレーションファンドです。
投資家が出資する対象はJRDの不特法事業で組成されるファンドで、CREALは媒介を行うことになります。
これまでクリアルは自身でファンドを組成していましたが、今回はCREAL以外の資金需要者と投資家の資金を結びつけるプラットフォームとしての役割を果たすという点が特徴的です。
JRD社はクリアルでの募集に先駆けて、自前でも不動産クラウドファンディング(iRD)を行っていました。
クラウドファンディングのサービス構築には相応の資金がかかっているため、今後JRD社は自前のiRDとCREALの二本柱でサービスを行っていくのか、それともCREAL側に統一していくのかには興味があります。
不動産投資型クラファンの問題点と今後
不動産投資型クラウドファンディングは、小口でかつ保全のある不動産投資の入口として優れたものだと思います。
しかし投資の基本である「分散」を行う事を考えると、多くの事業者に登録しなければならず作業工数が煩雑になるという問題点があります。
それを解決するのは、一つの事業者に登録すれば複数案件に投資ができる「並行プラットホーム」の存在なのですが、不動産投資型において並行プラットホームを作るということは、顧客を共有することにも繋がりかねず、なかなか動きが進まないのが自然です。
実際、不動産投資型という垣根を取り払ったとしても、複数の上場企業等に投資できる並行プラットホームは、Funds(ファンズ)とFUEL(フエル)オンラインファンドくらいのものだと思います。
今回CREALが他社案件を媒介という形で募集したことは、この煩雑さの問題に一石を投じることにつながるかもしれません。
今後の動きが楽しみです。