COZUCHI(コヅチ)とも提携している、融資型クラウドファンディング「COMMOSUS(コモサス)」の話題です。
以前に募集されたファンドの追加募集が予告され、最大利率は13%であり投資特典付きの好条件です。しかしもっと重要なことは年利や特典ではなく・・・という内容になっています。
<目次>
首都圏近郊物流用地プロジェクトII
COMMOSUS(コモサス)から募集が予告されているのは、「首都圏近郊物流用地プロジェクトII」。
COZUCHI(コヅチ)とタイアップした、COZUCHI FUND4号です。
・首都圏近郊物流用地プロジェクトII(COZUCHI FUND4号)
募集開始:2023/4/13 11:00~(・前後入金)
予定年利:8%(後述する条件を満たすと13%)
運用期間:12ヶ月
募集金額:9,000万円(1口10万円)
保全など:担保なし、個人連帯保証
「首都圏近郊物流用地プロジェクトII」は、以前に募集された「首都圏近郊物流用地プロジェクト」の続編にあたるものです。
貸付先はCOMMOSUSの株主の一つであるTRIAD社で、TRIAD社は不動産投資型クラウドファンディング「COZUCHI(コヅチ)」で募集される物件の仕入れなども行っている資産運用会社です。
プロジェクト全体の必要資金30億円はすでにTRIAD社の自己資金で支払が行われていますが、今回は自己資金の効率化(機動性向上)を目的として第1弾10億円に続き5億円をファンドとして募集するものです。
仕組みと最大利率13%の条件
このファンドはTRIAD社とその共同事業者(TRIAD社関連事業者、SPC、コンサル等を含む)の複数社が参画するプロジェクトであり、TRIAD社はプロジェクト資金の支援や管理をメインで担当しています。
資金使途は本物流物件のプロジェクト資金であり、返済原資は対象物件の売却収益、もしくはTRIADの自己資金。TRIAD社は自己資金ですでにプロジェクト全体の支払を済ませていますので、自己資金による返済ができない可能性は低いと思われます。
本物件はすでに早期の売却案が具体化しており、早ければ4月末〜5月中の契約が見込まれます。
そうなると投資家が受け取れるリターンは低くなりますが、本ファンドでは早期返済の特約が付与されており、2023年8月7日(運用期間約3ヶ月)までに返済となった場合、投資家が受け取れる年利は13%に増えることになります。
後述しますが、この「利回りが想定を超える可能性がある融資型」というのは本件の大きな特徴です。
COZUCHI FUND3号投資者への特典
今回のファンドは早期弁済による利率上乗せ特約が付与されていますが、前回のファンド(「首都圏近郊物流用地プロジェクト(COZUCHI FUND 3号)」)にはこの特約がありません。
こういう場合COZUCHIなら、前回ファンド投資家への優先投資権を与えるのでしょうが、融資型においては基本的に先着順となるため優先権の実装は困難であり、その代わりに特典が用意されています。
内容は「前回ファンド出資者が本ファンドに10万円以上投資した場合、投資額の0.4%のAmazonギフトが付与される」というもの。
そこまで大きな特典ではありませんが、この後に紹介するCOMMOSUSの可能性への前祝いということで、私は前回ファンドに100万円投資していますが今回は+50万円を追加投資する予定にしています。
COMMOSUSの可能性
今回のファンドを見て気づいたことが一つ。
それは、COMMOSUSが「融資型におけるCOZUCHI」になろうとしているのではないか? ということです。
COZUCHIが大人気のサービスとなった主たる理由は、「利回りが想定を超える可能性がある」という点。このために資金が集中し、結果としてCOZUCHIではなかなか投資できなくなってしまいました。
この「利回りが想定を超える可能性がある」という特徴を融資型において実装したのが今回のファンドであり、またCOMMOSUSとCOZUCHIが組んでいることを考えると、先ほどの「コモサスが第二のコヅチになろうとしている」という推測にたどり着くのは難しいことではありません。
COZUCHIは不動産投資型であるために組成できるファンドの幅が狭く、資金需要に対して案件の供給が間に合っていないのはご存じの通り。
幅広い案件を組成できるCOMMOSUSとタッグを組むことで、COZUCHIではルール上できなかったファンドがCOMMOSUSを通じて提供されることになると推測しますし、推測が正しいことを期待します。
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