今回は株クラの一部で話題となっているセゾン投信の話題をきっかけに、違和感を言語化してみた雑記です。
間違ったポリコレ(or間違ったフェミニズム思考)は誰の心にもあるもの。気を付けたいと思います。なお微妙に黒ウサギ(毒舌)モード入ってますのでご承知おきください。
<目次>
表に出ている情報
事の発端は2023年6月1日、セゾン投信が創業者の中野晴啓会長の退任を発表したこと。
退任とは言いますが、実際のところは親会社のクレディセゾンによる更迭とみられ、株クラの中では中野氏を擁護する意見やクレディセゾンを批判する意見が散見されました。
これについて私の意見ですが、やり方の巧拙やセゾン投信の今後についてはさておき「会社の役員クラスがさらにその上からボロカスに言われ、時には左遷されたりクビを切られるなんてのは良くあること」だと思っています。左遷やらクビやらの善し悪しは関係なく、ただの会社内における事実として。
まだ従業員とは異なり、役員はパワハラの対象にもなりません。
なので私としては批判的な意見を多く目にするあたりで妙な違和感(あるいは既視感)を感じていたのですが、その言語化は少し後の話。
目的は手段を正当化しない
その後6/6、日経ビジネスに記事が掲載されました。中野氏更迭の内幕を紹介したものです。
記事の内容が本当であるという前提で話します。
セゾン投信の立ち上げを資金面のみならず全面的にバックアップしてもらった恩人であり、かつ親会社のCEOに協力を持ちかけられたわけですから、義理の話でも道理の話でも譲るべきはセゾン投信側。
それを断ったら恩知らず、信義に悖る裏切り行為とみなされてもしかたありません。
むしろ後のポストと上乗せ給与まで用意するとは、林野氏もお優しいと思うくらいです(林野氏的には、中野氏がこのオファーを蹴ることまで考えていたかもしれませんが)。
私は過去に何度か主張していますが、目的は手段を正当化しません。
いくら多くの人のために顧客本位姿勢を徹底して「長期・積立・分散」スタイルを主張したところで、売上がなかなか伸びない上に親会社の協力を無視したのなら切られるのが世の常。
顧客本位姿勢と売上・利益追求は理想的には両輪であるべきですが、実際は売上・利益追求を目的とした範囲での顧客本位姿勢というあたりが妥当な落とし所でしょう。
そういった意味では恩人かつ親会社CEOの協力を突っぱねるのは、色々考えるところはあったとしても残念ながら悪手でした、としか言いようがありません。
感じていた違和感
今回の一件について、私はセゾン投信を利用していない部外者だったこともあり、基本的には中立の立場でした。
なので、気づいた違和感があります。
セゾン投信は登場当初、「長期・積立・分散」の雄として高い評価を受けてきました。それは今も変わるところはありませんが、今はそれ以外にも「長期・積立・分散」できる良い商品が多く増えています。
そういった商品に乗り換えることは投資家の自由であり、当然の行動です。
ですが乗り換えた人(もしくは最初から投資していなかった人)が今回の件を攻撃的に批判するのは、「顧客になるつもりがない人が商品の販売者を叩いている」という点で、道を間違えたポリコレやフェミニズムに通じるところがあると考えています。
またセゾン投信が主力の人であったとしても、批判するべき対象は中野氏の更迭ではなく、今後セゾン投信のあり方が変わった場合に限られるでしょう。
投資家は中野氏のあり方を見て投資したのかもしれませんが、実際の投資対象は中野氏ではなく「セゾン投信」という投資商品であることに変わりはありません。投資の世界で他者を信用するなとは言いませんが、信用して裏切られるのも自己責任のうちです。
主語が大きい人たち
もちろん今回の更迭の件を良く思わないのは個人の自由ですし、セゾン投信を見限るのも自由。
しかしそれを表明するのであれば、「色々複雑な問題はあるだろうし会社の判断だからしかたないけど、【私としては】残念」という表現に留めなければ、やってることは間違えたポリコレやフェミニズムを喚き散らす面々と変わりません。いわゆる「主語が大きい」問題です。
翻って、私がメインとしているクラウドファンディング投資で考えても、情報発信者の一部に否定的な意見を主語大きめかつ攻撃的に言いつのる場合が散見されますが、あまり口を開かない方が無難でしょう。
間違えたフェミニズムで様々なイベントや果てはマンガ・絵にまで文句を付ける方々を拝見すると、その大半は結局のところ「その土俵で勝てなかったから土俵に文句を付けている」だけに過ぎません。つまりこれを当てはめると、クラファン投資に文句を付けている人は・・・となってしまうからです。
上記はセゾン投信の件とは直接関係はないのですが、どの界隈であっても弁えない批判意見が耳障りであることに変わりはないやねってことです。クラファン投資で利益がでることはワイが証明してるわけで。
結局のところ投資の目的は自己の資産構築であり、それ以上でもそれ以下でもありません。何が起ころうが「そういうもんだよね」と受け止め、文句を言うのは恥の上塗りと弁え、損も投資のうちと強がりを言いながら投資を続けていけばいいだけです。
最後に、この話は世間からはこんな風に見えているんじゃないかな、という関連記事を一つ。
(関連記事)
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