ソーシャルレンディング投資記録(新)

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「ECFと大資本の関係」からの話題:コミュニティの内と外



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先日、「前澤ファンド」とECFの話題を書きました。


www.sallowsl.com


この記事はその内容からスピンオフし、また戻ってくる、という内容になります。
あくまでも私見となりますので、興味のある方はどうぞ。


<目次>

 
 

最初に、仮定の質問です


 ソーシャルレンディング投資記録


今回はまず、仮定の質問から始めたいと思います。

①鉄道ファンというコミュニティの中には、様々に鉄道を楽しむ人がいる
 
②その中のごく一部が、例えば鉄道写真の場所取りなどでコミュニティ外に迷惑をかけ、それがニュース等になって一般に認知されたとする
 
③コミュニティ外の人間には、迷惑をかける人と善良な人の区別が付きにくい
 
④従ってコミュニティ外から見れば、「鉄道ファンは迷惑(な人もいる)」と同一視されてしまう場合もある

 
⑤この場合、善良な鉄道ファンは、迷惑をかける鉄道ファンに何らかの行動を起こすべきか? それとも、同一視されてしまうことは一定程度仕方ないと思うべきか?


上記では鉄道ファンを例に挙げましたが、他意はありません。
「鉄道ファン」を何か別のものに変えても、成立する話題です。


つまり問題は、「コミュニティの一部が、コミュニティ外に迷惑をかけた場合、コミュニティの人間はどう行動・思考すべきか?」というところに簡略化されます。


特に正解のある問題ではありませんが、自分の属するコミュニティを思い浮かべて、少し考えていただければ幸いです。
 
 

誤りを束ねれば、それはベツモノになる


先の問題において、一つあり得る反応は

「そんなのは鉄道ファン側の問題じゃない。迷惑な人間はそもそもファンとは言えないし、それを同一視する方が問題じゃないか」

というものでしょう。
この反応は特に、コミュニティの内部にいる善良な人間から発生することが多いように思います。


ただ、それはコミュニティの中にいる人間がいくら言ったところで、コミュニティの外には伝わりにくい内容です。

理詰めで語っても情動に訴えても、そもそもコミュニティに興味がない人は届きにくいでしょうし、だからと言って態度を強硬にしてしまえば、話が伝わらないどころか「ほら見たことか、だからこのコミュニティは**なんだ」と偏見が強まることにもなりかねません。


いくら正しい(と本人は思っている)意見であれ、それは大多数の人間にはどうでもいいことであり、タイトルの通り、誤った(と思う)意見でも束ねてしまえば「世論」というベツモノに成り代わります。

ニーチェの言を借りれば、「事実などない。あるのは解釈だけだ」なわけです。


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正解がない理由


 ソーシャルレンディング投資記録


では、先の「コミュニティの一部が、コミュニティ外に迷惑をかけた場合、コミュニティの人間はどう行動・思考すべきか?」という問題には、なぜ正解がないのか。

それはコミュニティの性質、規模によって、妥当とされる行動や思考が異なるからだと思います。


コミュニティの規模が比較的小さく、趣味のコミュニティ等で社会的な重要性も低い場合は「誤解されたくないのなら、自分たちで行動しろ」という意見が大勢になるでしょう。

しかしコミュニティの規模が大きい、あるいは社会的な重要性が高ければ、「誤解する方が悪い」という意見に傾きます。


先の鉄道ファンの場合は、おそらく前者でしょう。
ですから、「鉄道ファンは誤解されたくなければ、自分たちで迷惑な者を是正するよう動くべき」という意見が出てくるのも当然です。


ではこの「コミュニティとその中にいる迷惑な者」を、「宗教の中における過激派」や、「経済的困窮者のフリをして不正を行う者」、もしくは「運転手の中で煽り運転を行う者」と言い換えたら、どんな意見が出てくるでしょうか。
鉄道ファンの場合と同じ意見は、おそらく出てこないでしょう。


こういうと、「そもそも鉄道とこれらは別問題でしょう?」という意見もありそうですが、それはあくまでもコミュニティ内の意見。

コミュニティの外にいて、コミュニティにまるで興味のない人にとっては、どれも似たような問題に過ぎません。
 
 

そして話は戻ってきます


勘の良い方は気付かれたかと思いますが、仮定の質問から回り道をして、戻ってくるところはECF(株式投資クラウドファンディング)の話題です。

①ECFによりベンチャー企業の個人株主が増える
 
②増えた個人株主の中には、反社会的勢力に代表される、素行のよろしくない者が含まれる可能性がある
 
③上場や資本調達には反社チェックが必要不可欠であり、個人株主が多ければチェックには多くのリソースを必要とする

 
④だから大資本がベンチャー企業に出資しようとした場合、出資と引き換えに多くの個人株主に退場願おうとする


ECFに投資している人からすれば、「そんなのは反社の問題じゃないか、なんで善良な個人投資家まで一緒くたにされないといけないんだ」と言う意見になるでしょう。

一方でECFのコミュニティ外からすれば、「まあ、そう考えても仕方ないわな。無用なリスクは冒せないし」ともなります。


特に、実際に大資本を出資しようとする人の視座で見れば、多くの個人投資家と共に歩むよりも、投資をご遠慮願うという意見の方が妥当になります。

そして投資が資本主義を基盤にするのなら、「より多くの出資をした人間が、より強く我を通せる」というのは従うべきルールだと、私は考えています。


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芸能人で良く聞く話題


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資本主義のルールは承知していても、ベンチャー企業に夢と将来性を感じて投資したのに、それが裏切られたと思う人は一定数いると思います。

個人的にはそれは裏切りではなく、企業内部や取り巻く状況が変わっただけだと思いますが、このあたりは感情も入ってくるので、すぱっと割り切れる人ばかりではないでしょう。


これによく似ているものとして、芸能人の話題を思い出しました。

芸能人の交際や結婚の話題など、特に男女関係の大きな問題が出ると、一部のファンは「裏切られた」といった反応を返すことがあります。
今回のECFの件も、これと同種の感情が働いているのではないかと推察します。


一緒くたにするなというお叱りをいただくかもしれませんが、ECFの問題も根っこの感情は同じではないでしょうか。
少なくとも双方のコミュニティ外(=どっちにも興味がない人)から見れば、ECFも芸能人も似たようなものだと感じる人は、一定数いてもおかしくないでしょう。


これはECFや芸能人の問題に限りませんが、こういった問題で心の整理が付かないのなら、「裏切られた」とネガティブな考えに沈むのではなく、自分の応援した対象が新しいステージへ旅だった、と祝福する考え方が望ましいように思います。
 
 

まとめ:私の場合


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最後に、もし私が今回のようなことに遭遇したらどうするかについてです。


私は基本的には、自発的に誰かを責めたり否定したりはしない、と決めています(皮肉を言ったり、茶化したり、ネタにしたりはありますが)。

先のECFの件、私が投資した事業者は幸いにも(残念ながら?)対象ではありませんでしたが、もし対象だったとしても事業者を責めたり、大資本を責めたりすることはなかったと思います。


理由は簡単。自分がそうされたくないからです。


責められないために責めない、否定されないために否定しない。

これは私の免罪符であると同時、相手から突っかかってきた場合に、自分が被害者側に回って反撃を行うための大義名分です。
言うまでもありませんが、私はほどほどに腹黒いのです(自分から言ってしまう程度の腹黒さではありますが)。


ECFの話題でも芸能人の話題でも、政治でも世の中でも、そして投資全般でも同じこと。

他責を喚いても状況は良くなりませんし、ヘタをするとブーメランになるだけ。変えられるのは自分だけと承知して、できることを一つずつやっていけばいいだけだと思います。


それでも私たちは菩薩ならぬ人ですから、どうしても認められない、認めたくない相手はもちろんいるでしょう。

でしたら、礼儀正しく無視しあえばいいだけです。

突っかかっても、要らぬ争いを生むだけ。かかる火の粉は払いますが、余計な諍いは離れるが吉です。
行動原理は、違法にならない範囲での自分の損得と嗜好。それが投資家として、あるいは人間としての適切な考え方ではないかと思っています。
 



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