融資型クラウドファンディング、「バンカーズ」で先日募集されたファンドの話題です。
名前を見て一瞬身構えてしまったファンドですが、今回中身をもう少し詳しく見ていくことにしました。
<目次>
インドネシア デジタル金融サービス事業支援ファンド
すでに第1回の募集は終わっていますが、バンカーズではインドネシア向けの事業支援ファンドが募集されていました。
・【円建て】インドネシア デジタル金融サービス事業支援ファンド第1号/第1-2号
予定利率:6.05%/6.15%
運用期間:10ヶ月/12ヶ月
募集総額:6億円/6億円
保全など:小口立替債権/小口融資債権への受託担保権設定、口座への質権設定
このファンドは、インドネシアでデジタル金融サービス(主に後払い決済サービス)を提供するもので、東南アジアで4,210万人の利用者を有するとのこと。
ファンドは海外事業者へ貸付を行うものですが、為替リスクは借り手側が追います。
そのため足下の円安状況であっても、今後の為替変動により受け取るリターンが異なるということはありません。
・・・というのは一般的なファンドの紹介ですが、クラウドファンディングの投資経験者の中にはこの貸付先の名前に見覚えがある方もいるでしょう。
過去のAkulaku案件について
このAkulaku社及びグループ会社への貸付を過去に行った融資型クラウドファンディング事業者は、私の知る限り2つ(M社とA社)。
そのうちM社は貸付そのものは問題なく償還されたはずですが、事業者がイロイロアリマシタ。
もう1つのA社でも、全ファンドが予定通り償還されたとの情報があります。
ファンド自体に問題はないとは言え海外への貸付案件はリスクを伴うものですが、今回バンカーズがこのファンドに参入したのは少し驚きでした。
ただバンカーズはSBIソーシャルレンディングの問題ない部分を承継しただけあり、海外貸付案件に対するリスクへの対策はすでに行っていました。
それが2023年7月、インドネシア・ジャカルタにバンカーズ及びクラウドクレジットが共同で設立したBCI社(BANKERS CROWDCREDIT INDONESIA社)です。
ファンドの仕組みと投資判断
バンカーズはこのファンドの募集に先駆け、BCI社をジャカルタに設立。このBCI社にモニタリング業務の一部を委託する仕組みを整えました。
貸付場所であるインドネシアに近い場所でモニタリングを行うことにより、現地で発生する可能性のあるリスクを未然に察知し、より迅速な対応を行うことが目的です。
(右下のBCI社がモニタリングを担当)
バンカーズグループがインドネシアに会社を作ると知った時は、何か現地でファンドを組成するのかと思ったのですが、既存のAkulaku社向けファンドだったとは思いませんでした。
募集されたファンドは6億円×2と大型だったため、まだ全額は集まっていません。
ということは再組成があると思いますので、その時に資金があれば一部を分散投資したいと思います。
三菱UFJとAkulaku社
Akulaku社についてもう少し調べてみると、2022年の12月に三菱UFJ銀行がAkulaku社への出資を決定し、出資関連契約を締結したというニュースもありました。
出資額は2億ドルで、出資の目的は「インドネシアをはじめとするアジアでの様々な金融ニーズに対し、幅広いアプローチを得ること」つまりアジア地域での金融ニーズをビジネスチャンスにするための先行投資だと推測されます。
三菱UFJが出資しているから相手の企業は大丈夫などと言うことはできませんが、メガバンクが出資するからには事前のデューデリを行わないわけがないので、少なくとも分かりやすい問題はなかったのでしょう。
この情報もまた、分散投資をしてみるかなと思った理由です。
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・2023年6月30日までに投資実績がなく、2023年7月1日~2022年9月30日までの間に募集を開始するファンドに合計10万円以上投資 → e-GIFT2,000円分
という内容になっています。
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