ロボットアドバイザー、ROBO PRO(ロボプロ)の話題です。
ロボプロはAIがマーケットデータを読み込むことにより、ポートフォリオを動的に変化させるサービス。2023年9月末に、月例のリバランスが行われました。
<目次>
2023年9月末のリバランス
2023年8月末、ロボプロのポートフォリオ見直しで5ヶ月ぶりに米国株が復活したのは前回の記事で書いた通りですが、その米国株はわずか1ヶ月で大幅に減少しました。
現在のロボプロのポートフォリオは以下の通りです。
株式:43%(内訳 米国株:2% 新興国株:43%)
債券:25%(内訳 米国債券:23%)
コモディティ(金):30%
米国株を手放した理由は言うまでもなく、足下の高金利状況でしょう。
この状態では米国債券の金利が上昇し、米株との間のリターン差が狭くなります(高配当株はもちろんですが、S&P500も年率平均7%成長するという過去の統計から、このくらいが期待リターンになります)。
その状態では株と債券のリスクプレミアム差から債券が好まれるのは当然であり、ロボプロのポートフォリオ変動もこのような足下の状況を考えてのことと推測できます。
一方で新興国株を買い増したのは値上がり余地があると踏んでか、あるいは相対的に他の資産よりも有利と踏んでか、その両方の側面があるのではないでしょうか。
(2023年4~10月のポートフォリオ変遷)
久しぶりに積み増し
(現在の投資状況。元本340万円・含み益97万円)
最近は全体的に株の調子が悪く、ロボプロもそれにつれて最近の運用成績は冴えません。
(もっともロボプロの場合、米国債券と金でうまく影響を緩和している形ですが)
一時は120万円近くあった含み益も100万円を割り込むことになり、割安感が出てきたので追加資金を10万円積み増すことにしました。
あまり値動きのある投資は得意ではないので少しずつの積み増しになりますが、これでロボプロの元本は350万円となりました。
ロボプロの快挙
2023年4月21日に金融庁から公表された「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標(KPI)の測定と国内公募投信についての諸論点に関する分析」において、各種ロボットアドバイザー及び類似サービスの中でROBO PRO(ロボプロ)は過去3年累積リターン及びシャープレシオで1位となりました。
それだけではなく、ロボプロは2022年通期の契約純増率についてもNo.1。
ロボプロのサービス開始から3年、そろそろ同種のAIによるロボットアドバイザーが出てきてもおかしくない頃なのですが、なかなか同種のサービスは登場しません。FXや株ならあるのですが、ロボアドだと何か難しいことがあるのでしょうか。
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ロボプロのAIによる判断は直接的な投資だけではなく、自分自身が行っているロボアド以外の投資の参考にもなります。
AI投資を行うのではなくとも、AIの判断を確かめ自分の投資に生かすためにAI投資をやってみる。10万円入金してAIの判断を知ることができるなら、それも一つの使い方でしょう。