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事案発生、ガイア社の民事再生法適用。



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融資型クラウドファンディングの「バンカーズ」で、貸付を行った先の一つが民事再生法を適用しました。

まだ今後については分からないところもありますが、今回はこの話題を。実は3年ぶり(?)の被弾なので、不謹慎ながらちょっとワクワクしています。


<目次>

 
 

発生の経緯

バンカーズで募集していたファンド「アミューズメント事業支援ファンド」の貸付先、ガイア社が民事再生法の適用を申請して同日保全・監督命令を受けました。


www.tsr-net.co.jp


上記記事によると、民事再生法適用の直接の原因となったのは資金繰りの厳しさであり、10月末満期となる約束手形において不渡りが発生することが確定的となったため。

債権にはmaneoにも絡んでいる東証スタンダード上場のJトラスト社が名乗りを上げ、極度額50億円の貸付約定書を交わした他、主要取引銀行との間でも極度額38億円のDIPファイナンス(民事再生などの手続き開始後も旧経営陣に経営を任せつつ、新たな資金を供出する方法)を契約したとあります。


しかしJトラストはこういうややこしい問題にはちょこちょこ出てきますね。ある意味で嗅覚が鋭いというか、機を見るに敏というか。
 
 

対象ファンド


今回対象となるのは、「アミューズメント事業支援ファンド第1号」「同第1-2号」「同第1-3号」の3ファンド。

これらファンドは2023年6月下旬に募集され、6ヶ月案件が6億円、9ヶ月案件が2.5億円、12ヶ月案件が2億円の募集枠に合計で9.8億円が集まっています。つまり最初の償還は12月末です。


ちなみに私もきっちり被弾しています。ただ私のクラウドファンディング全投資に占める本ファンドの割合は0.4%くらいなので、全損したとしても1ヶ月の収益が吹き飛ぶ程度で済みます。分散大事。


 バンカーズ Bankers


もともと募集時のファンド情報で融資先信用力が激低だったので、こうなったのはある意味当然。

すでにヤバい状態だったガイア社に10億円以上貸し付けるのは適切だったかどうかは議論の余地があるにしても、融資先信用力が低いのを承知で投資したのは投資家側ですので、ガイア社が破綻したことについてバンカーズを責めるのはお門違いです。


 (本ファンドの融資先信用力と担保保証)
 バンカーズ Bankers
 
 

今後について


今のところは第一報が出てきただけなので、今後どうなるか・どのくらい回収できるかについては現状、当てずっぽうでも推測はできません。


Jトラスト社や主要取引銀行から資金の融通はあるにしても、先の記事であったように民事再生法による保全命令が出ている以上は「債権者への支払いについて、民事再生法による東京地裁の保全命令により10月29日以前の原因に基づいて発生した債務の弁済は禁止されている」ので、これらの資金から返済が行われるわけではありません。


一方で保全策については、まず法人10社、個人2名による連帯保証。さらに法人の一つが保有する事務所及び倉庫を主たる使途とする新築の借地権付建物が担保となっています。


担保の建物はは鉄骨造3階建、延床面積19,899.73㎡であり物流拠点としての立地に優れ、物件評価額は25.1億円。ただし「借地権付建物」であることは留意が必要です。



10月31日の午後6時頃、バンカーズより投資家向けに連絡がありました。

内容の詳細については公開禁止の条件が付されているので書けませんが、当初想定していた通りの動きで回収活動を実施すること、及び、それら進捗について定期的なレポート報告が入ることが書かれていました。

(公開禁止条件が付されている理由は、この後も参照)
 
 

注意点と大事なこと


詳細情報について公開禁止となっているのは、債権回収手続きという機微な問題のため。


詳細な回収手続きや進捗が表に出てしまうと、バンカーズよりも弁済順位が低い債権者が横槍を入れてくる可能性があり、下手をすると担保について抵当権抹消登記請求訴訟等を起こされる恐れもあります。

もちろんそんな訴訟はスラップなので勝訴できるでしょうが、償還が遅れる原因になることに間違いはありません。なので公開禁止が付されているのは当然のことで、公開禁止を否定したり反した行動を取るのは回収手続きの妨害行為であり、最悪のケースでは訴訟される可能性すらあることにはお気を付け下さい。


またこういうことがあると事業者を叩く意見が出てくるものですが、投資家側にはいついかなる時も「投資しない」という自由がある以上叩くのは筋違いだというのは明言しておきます。事業者そのものがやらかしたのならさておき、本件は事業者のリスク分析で融資先信用力が激低とされており、そのリスクが顕在化しただけなのですから。

(事業者は管理体制の強化と再発防止を行うべきですが、それとこれとは別問題です)



私も含め高利率を魅力と思い、あるいは分散投資先の一つとして本ファンドに投資したのは誰でもない自分です。自由意志による投資判断を他責にするくらいなら、そもそも投資をやめた方がいいでしょう。


そんな他責思考、投資どころか人生にも向いてないですけどね(黒ウサギ)
 
 



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