不動産投資型クラウドファンディングの「SOLS(ソルス)」から、以前に予告されていたサービスが開始されます。
注目ポイントは「出し入れ自由のクラウドファンディング」である点。内容や特徴について紹介します。
<目次>
SOLS Walletサービス開始
SOLS(ソルス)で新たに始まったサービスは、「SOLS WALLET(ソルス ウォレット)」。
最大の特徴は「出し入れが自由のクラウドファンディング」という点で、これまでの不動産投資型クラウドファンディングでは有限期間の運用だったのにタイし、運用期間の定めを無くしたという新しいサービスです。
「SOLS WALLET」は通常の不動産投資型クラウドファンディング投資のように、対象となる不動産を選んで投資するというものではありません。
事業者の用意する口座に資金を投入すると、適宜入れ替えられる複数の不動産で投資が行われて利益を生み出します。
そして入金及び出金はタイムラグはあるにしても、基本的に自由という特徴があります。分配金は1年に1度の支払いとなりますが、入金が確認され運用が開始されれば、例え運用期間が1日であっても分配金は支払われます。
運用の流れ
以下、SOLS WALLETの運用の流れです。
SOLS WALLETへの投資の流れは以下の通りです。
・ファンド申し込み(先着順)
・契約成立後、出資金振込
・出資金の到着確認後(2~3営業日必要)、着金日から運用開始
・利益は日割り換算
・出金は申請後、約5営業日必要
・日割り換算した利益を、年に一度10月末に分配金口座に支払い(雑所得扱い)
サービスの利用銀行はGMOあおぞらネット銀行なので、投資家側もGMOあおぞらネット銀行を利用することで投資効率が最大化されます。
ファンド条件
SOLS WALLETのファンド条件です。この内容は記事作成時(2024年3月初め)のものであり、今後対象不動産の入れ替えによって条件が変わることは承知おきください。
・・SOLS WALLET
当初募集期間:2024/3/4~(先着式・後入金)
予定年利:2.5%
予定運用期間:無期限
当初募集金額:5,250万円
保全など:優先劣後方式 劣後割合約4.5%
今回対象となる不動産は「ルピナス知立」。鉄骨造スレート葺2階建・1986年築の中古集合住宅です。
この不動産の鑑定額は7,130万円、募集額は5,500万円でうち250万円が事業者による劣後出資。不動産鑑定額を基準にしてLTVの考え方を適用すると、約74%となります。
当初組み入れる不動産はこれ一つですが、今後ファンド規模が拡大するにつれ複数の不動産が組み入れられる予定で、事業全体の最大額は20億円が想定されているようです。
利率は控えめですが、出し入れ自由というのはこれまでのクラウドファンディングになかった大きな利点。
申請から5営業日で出金できることから、いつ使うか分からない資金の一時置き場として利用することができそうです。
(SOLS 会員登録方法)
www.sallowsl.com