融資型クラウドファンディング、「バンカーズ」でユニークな大型ファンドが登場しました。
資金の集まりが今ひとつなこのファンドについて、ちょっと深掘りしようと思います。
<目次>
インドネシア不動産事業支援ファンド第1号
今回取り上げるファンドは、記事作成時バンカーズで募集中の「インドネシア不動産事業支援ファンド第1号」です。
・インドネシア不動産事業支援ファンド第1号
募集期間:~2024/3/24 23:59(先着式・後入金)
予定利率:9%(インドネシアルピア建)
運用期間:12ヶ月
募集総額:8億3,000万円
保全など:インドネシア不動産に対する第一順位抵当権 LTV80%程度、法人・個人による連帯保証
インドネシア不動産を担保として、インドネシアルピア建で8億3,000万円という大型ファンド。
カントリーリスクとガバナンス監視リスクのある海外事業体への貸し付けで、海外不動産が担保、さらに為替変動のあるインドネシアルピア建と敬遠される要素が多いファンドで、バンカーズは思い切ったなという印象です。
貸付先はインドネシアで不動産業を営む「PT NUSANTARA TRIJAYA PROPERTINDO」、担保は貸付先のグループ会社が保有するインドネシアにあるホテル「Graha Ayu Hotel」。海外事業体への貸し付けということで、モニタリングはバンカーズのインドネシア法人が行います。
担保・為替・投資判断
本ファンドを担保と為替の面から考えてみます。
まず担保はインドネシアのロンボク島にあるホテル。ロンボク島はリゾート地として有名で、島内ではエンジンを使う交通手段が禁止されているとも聞いています。
(ならどうやってホテル建築するんだよ・・・と一瞬思いましたが、エンジン禁止は交通手段に限るということですね)
モニタリングはバンカーズの現地法人が担当するので、この点については一旦置いておくとして、担保不動産が海外リゾートホテルということは換価性・流動性の点で懸念があります。
ただ新型コロナが一段落してからはロンボク島における不動産開発が再燃している情報もありますので、万が一の場合も時間はかかるでしょうが投資元本が全損するということは考えにくいでしょう。
一方為替について、ここ2年ほどのIDR/JPYレートは下記の通り。変動幅は2年で±7%、1年なら±2%くらいです。
(出典:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/idr.html)
インドネシアの政策金利は2022年夏まで3.5%、現在は6%。
(出典:https://www.ceicdata.com/ja/indicator/indonesia/policy-rate)
為替は株価以上によく分からないことが多く、これからIDR/JPYがどうなるかなんてのは誰にも分かりませんが、元々1年で年利9%という事を考えれば為替リスクはそれほど分が悪いわけではないと思います。
2024/3/24が募集期限なのでもう少し考えて、少し資金を入れるかどうか考えてみたいと思います。
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