今回は、資産構築に関する雑記です。
資産構築についてどんな考えで臨むか、どの投資商品を選ぶかは十人十色、千差万別。
個人の嗜好の問題もあり、一般的な正解はたぶん出てこないでしょう。
これはあくまでも私の考えということで、参考の一つとしてごらん下さい。
<目次>
何はともあれ、まずは収入の確保
ここでは、学校を卒業した後で会社に入るという流れを想定しています。
入社時にすでに多くの資産を持っているという人はごく稀で、ほとんどの人は入社時、ごくわずかの金融資産しか持たないはずです。
この状況でやれる事は、まず一つだけ。
ともかく仕事をして収入を得、収入を確保しなければいけません。霞を食って生きているわけにはいかないからです。
仕事により収入を手に入れても、それを無計画に消費したり、または収入以上に消費してしまっては何にもなりません。
刹那的な考え方ならそれでもいいのでしょうが、資産構築を考えない人がこの記事を読んでいるとも思えませんので、少なくとも投資クラスタにおいては、上記は常識の内容でしょう。
まずは収入の枠内で暮らし、少しずつでも資金を貯めていく、という行動が必要になります。
フローとストックという概念は重要です
フローとストックは、良くバスタブに貯めるお湯、あるいはコップに貯める水で例えられる、重要な概念です。
一定期間、例えば1ヶ月の収入がフロー、つまり蛇口から出てくる水の量。
そしてそのフローから、支出や税金、社会保険料などを差し引き、最終的に蓄積できた富の総計がストックです。
重要なことですが、フローとストックは混同してはいけません。
フローが多ければストックを貯めやすくはなりますが、あくまでも「貯めやすい」という傾向だけです。
卑近な例として、婚活市場ではお相手の年収(フロー)を重要視することが多いですが、資産(ストック)の情報がなければ片手落ちでしょう。
年収が多くても浪費家でストックがなかったり、最悪借金などしていたら目も当てられません。
できればお相手のB/S(貸借対照表)とP/L(損益計算書)の情報開示がベストですが、そこまでしてやる婚活はM&Aと何が違うのか、という問題もあります(笑)。
ストックを積み上げる王道
資産構築のためには、「総収入>総支出」の状況を継続する必要があります。
よほどの入金力があれば話は別ですが、たいていの人は総収入と総支出の違いは多くて数倍程度でしょうから、資産構築は長期にわたって行うことになるわけです。
資産構築は時間を味方に付けろ、というのはこの事を指しています。
資産を積み上げる方法は人の数ほどあると思いますが、私が王道だと思い、かつ実践する方法は単純です。
「収入を増やし、支出を抑え、運用でブン回す」
収入も支出も運用も、どれか一つだけ行えばいいというものではなく、全部を平均的に行うことで、無理のない範囲での資産構築をすることができると考えます。
収入増加は起業しなければ上限がありますし、増加するための努力も大変。
副業で収入を稼ぐのも相応の努力が必要ですし、リスクもあります。起業はさらにリスクが高くなります。
支出を極限まで抑え込むことは、人によって精神衛生上の問題や、QOL(生活の質)の低下を招き得る。
運用は損失を生むリスクから逃れることができないので、これだけに傾倒するのも危険。
資産構築に共通解はありませんが、凡人でもできる一般解に近い方法は、この「収入・支出・運用のハイブリッド」ではないでしょうか。
後は自分の目指す資産めがけて計画を立て、適切な努力と時間を注ぎ込むだけです。
一周回ってフローに戻る
最後に、ここからは私に特有の内容となります。一般的ではありませんのでご了承下さい。
私がメインにしている投資はクラウドファンディングで、遅延や貸倒がなければ毎月の利益が予測できる、比較的安定したインカムゲイン投資です。
そのクラウドファンディングに多くの金額を投入して、月平均で税引後20~25万円程度のインカムゲインを得ています。
そして投資している金額の10%強は、様々な理由により遅延が起きており、一部では貸倒や元本が全額返ってこない可能性があります。
それら遅延案件が心配なのは当然ですが、冷静さを失うほど切羽詰まってはいません。
なぜなら現在得ている利息は、遅延案件とは無関係に入ってくる金額だからです。
遅延案件が戻ってくれば、もちろんそれで良し。
元本が損害を受けたとしても、一部戻ってくればまた投資して利息を上乗せできます。
そうこうしている間に、私の運営する「自分会社」の他の業務が、資産を積み上げていくでしょう。
このように考えると、クラウドファンディング投資をしている私にとって重要なのは、一周回ってまたフローになってきたのかな、とも考えられるわけです。