SBIソーシャルレンディングの貸付先の一部において、事業運営に「重大な懸案事項」が生じているという連絡があってから1ヶ月。
現在も第三者委員会の調査は続いていますが、そんな中で事態発覚から最初の償還が行われたので、内容を紹介します。
<目次>
2021年3月の償還状況
2021年3月、私の投資している案件の償還状況は下記の通りです。
青字が元本償還のあったもの、黄色ハイライトが支払遅延のあったファンドです。なお、元利合わせての償還額は¥2,210,431で、うち税引後利益は¥26,075でした。
黄色にハイライトした「不動産ディベロッパーズローンファンド9号」は、最初に述べた「貸付先の事業運営に重大な懸案事項が発生している」案件であり、今月の支払は行われませんでした。
*下記の画像で、支払が行われた場合青字になるのですが、3月分は黒のまま=支払が行われていない、ということになります。
不動産担保ローン事業者ファンドの状況
また償還された内容を見てみますと、「不動産担保ローン事業者ファンド」が多く償還されていることが分かります。
ただこのファンドは最大8社の複数事業者に貸し付けるファンドであり、そのうちの一部から返済があれば償還が行われるため、単独の相手に貸し付けるファンドと比べ償還頻度が多いのは自然なことです。
赤枠部に示した3月分の「不動産担保ローン事業者ファンド」は、4億5,000万円ほどを集めたにも関わらず貸付ゼロで解散していました。
これまで毎月の貸付引き合いは、金額の多寡によらず必ずありましたので、今回だけ資金需要が無いということは考えにくく、ということは事態を重く見たSBIソーシャルレンディングが、問題となっている貸付以外の案件も一時凍結した、ということだと思います。
意見は色々あるでしょうが、第三者委員会まで入っている以上、私はSBIソーシャルレンディングの対応は妥当なものだと考えます。
玄海からも新情報
もう一つ、SBIソーシャルレンディングと「メガソーラー」関連で協業関係にある「玄海インベストメントアドバイザー(新社名:Renewable Energy Investment Japan)」でも、新情報がありました。
FACTA ONLINE 2月8日付け号外速報記事に、玄海インベストメントアドバイザーに関して、一部事実に反した記述がありました。
弊社及び代表の文は、テクノシステム社の資金流用、金商法違反関連には一切関わっていないということが証明されたため、記事が訂正されました。
SBIソーシャルレンディング問題の発端はFACTA ONLINEによる速報記事でしたが、玄海IAがこの案件に関わっていないことが証明されたとの報道です。
この事実を元にすると、玄海IAがクラウドファンディングへ参入する決定をしたのも、別の見方ができそうです。