ソーシャルレンディングや投資型クラウドファンディングを取り扱うメディア、「Crowd Cross(クラウドクロス)」で、ソーシャルレンディングに関するアワード「Crowd Crossアワード」が発表されました。
私も回答させていただきました本アワードについて、内容の紹介&私的な所感を記事にします。
<目次>
Crowd Crossアワードの意義
アワードを主催したネクストライフ社が語る、Crowd Crossアワードの目的は以下2点です。
①ソーシャルレンディング市場に対する投資家の生の声を伝える
②ソーシャルレンディング業界への提言
①については私としての重要性は低い(私はどちらかと言えば発信する側)のですが、②については今後に期待です。
ソーシャルレンディング(クラウドファンディングも含め)の業界に、投資家の声を束ねて提言を行うことができれば、投資家、事業者の双方にとってWin-Winの効果となるでしょう。
*本来は二種金商協会あたりがやるべきなのかもしれませんが、二種金商といっても幅広いジャンルがあるので、その一ジャンルに割けるリソースも限られてきます。なのでこういった活動が重要になるのだと思います。
アワードの内容
アワードの内容は、ソーシャルレンディング投資家にアンケートを取り、お題ごとにTOP3をまとめるという形式です。
お題とTOP3の回答は、以下の通りでした。
*なお今回のアワードは、ソーシャルレンディングに限定されていますので、不動産投資型や株式投資型のクラウドファンディングは回答対象になっていません。
2020年ソーシャルレンディング業界ビッグニュース
第1位:「上場企業への融資を行う会社の増加」
第2位:「Fundsによるメルカリファンドの募集開始」
第3位:「クラウドリース破産決定」
良いニュースとしては、安定が見込まれる上場企業への融資案件が増加したこと。悪いニュースはクラウドリースの破産。
そして、Fundsのメルカリファンドがユニークさでランクインしたというところです。
ソーシャルレンディング人気ファンドランキング
第1位:「Funds メルカリサスティビティファンド」
第2位:「LENDEX RIZINファンド」
第3位:「各社 上場企業向けの融資ファンド」
こちらはFunds メルカリファンドが第1位。利率は抑えめですがメルカリポイントがもらえ、また預り金口座ではなくメルカリ口座からしか投資できないというユニークさ。
少し専門的に言えばこのファンドは、フィンテックを用いた既存金融サービスの要素解体と再構築(Rebundle)の動きの一端であり、これから同種の動きが続くようになれば面白そうです。
(関連記事)
www.sallowsl.com
今投資したいソーシャルレンディングサイト
Crowd Crossアワードでは、「今投資したいソーシャルレンディングサイト」についてもランキングを取っています。
第1位:「FUEL オンラインファンド・CRE Funding」
第2位:「LENDEX」
第3位:「OwnersBook」
一部上場企業を融資先とするFUELオンラインファンド&CRE Funding、上場企業が直接運営する不動産特化型のOwnersBookの間に、数少ない高利率事業者であるLENDEXがランクインしているというのは、投資家の間でも色々な考えがあることが分かって興味深いです。
もう一つのオススメと、所感
先のランキングで、老舗ソーシャルレンディングのクラウドバンク(広告リンク) がランクインしていなかったのは、設問が「今投資したい事業者」だからだと思います。
「今後メインにしていきたい事業者」といった聞き方をすれば、クラウドバンクが上位に顔を出したのではないでしょうか。
ちなみに個人的にもう一つオススメするとすれば、上場会社JALCO HDの関係会社であるジャルコが運営する「J.LENDING(ジェイレンディング)」。
ジャルコが営む貸金業で実績があり、ファンド組成しても問題ないというお墨付きの相手へ融資するファンドです。
1口50万円とハードルは高いですが、一度投資すれば事前予約ができたりと、既存投資家を特に優遇する施策を採っていて、私も800万円ほどを投資しています。
その他、Crowd Crossアワードの内容については、下記の記事をごらん下さい。