ECF(株式投資型クラウドファンディング)にとって、大きなニュースがありました。
FUNDINNO(ファンディーノ)が第一種金融商品取引業への変更登録を完了、ベンチャー株式のオンライン取引に向けて準備を進めています。
<目次>
リリースの内容
FUNDINNO(ファンディーノ)を運営する日本クラウドキャピタル社は、ベンチャー企業などの未上場株式をオンラインで売買できる「FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)」の提供に向け、準備を進める発表を行いました。
FUNDINNO MARKETは12/1にプレサイトオープン、12/8にサービス開始という予定で進行中。
この話題は、日経でも取り上げられました。
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セカンダリー市場の説明
事業者と投資家の間で行われる取引がプライマリーマーケット、投資家同士の間で行われる取引がセカンダリーマーケットと呼びます。
ベンチャー株式のオンライン取引が可能になるというのは、セカンダリーマーケットが開かれることです。
セカンダリーマーケットの存在がECF(株式投資型クラウドファンディング)に何をもたらすか、については、以前に記事で書いたことがあります。
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明確なメリットとしては、流動性に乏しかったベンチャー株が流動性を持つことにより、市場自体が活発になり資金流入も増大することが見込まれること。
一方でメリットばかりではなく、これまで中長期的視点で企業を応援しようという目的だったECFに、より短期の利益を狙う資金が流入することにより、ECF自体が変質する可能性があります。
このあたり、どのようにさじ加減を取るのかは個人的に注目しています。