AIを搭載し、ポートフォリオを動的に変化させるロボットアドバイザー「ROBO PRO(ロボプロ)」の話題です。
今回は1年半ほどの期間で、S&P500との比較をしてみた紹介になります。
<目次>
ロボプロの特徴
ROBO PRO(ロボプロ)は、FOLIO社が運営するロボットアドバイザーです。
投資一任型と言うカテゴリで、入金することにより自動的に分散投資まで行うサービスです。
他のロボットアドバイザーとROBO PROの大きな違いは、ROBO PROが「AIを搭載し、ポートフォリオを動的に変化させる」という点にあります。
通常のロボットアドバイザーが行っているのは、上記の水色の部分のみ。
ROBO PROは膨大なマーケットデータを読み込み、機械学習とリターン予測を行って、定期的(通常は1ヶ月ごと)にポートフォリオを動的に変化させるロボットアドバイザーです。
ROBO PROの過去パフォーマンス
2020/01/15(ROBO PROサービス開始時点)~2021/7/31の約1年半における、ROBO PRO、一般的なロボットアドバイザー、そしてTOPIXの比較をしたのが上記の図です。
ROBO PROと通常のロボットアドバイザーでは、リターンに10%程度の差が出ています。
この点は下記の記事でも書いたように、ROBO PROのポートフォリオ変更が功を奏しているのでしょうし、このリターンがあるからこそROBO PROの手数料は高くない理由だと考えています。
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S&P500との比較
ところで、ROBO PROと一般的なロボットアドバイザーの比較は意味がありますが、ROBO PROとTOPIXを比較するのはどうなんだ、という意見があると思います。
ROBO PROは世界の株式、債券、不動産、コモディティを組み合わせてポートフォリオを構成する一方、TOPIXは日本の株式のみ。
レベル感が合わないのは当然なので、同期間のS&P500のデータを持ってきました。それが下記のデータになります。
(2020/01~2021/07のS&P500)
2020/01/15~2021/7/31におけるS&P500の騰落率は+34.9%、一方でロボプロは+27.1%です。
リターンのみを考えればS&P500が優秀ですが、S&P500は株式100%のポートフォリオになるため、値下がりする時は大きく値下がりします。
実際に新型コロナショックを受けて、S&P500は2020/01/15基準で一時-31.3%まで下がった一方で、ROBO PROでは-16%程度の下落に抑えられています。
S&P500:期間リターン +34.9%、最大下落 -31.3%
ROBO PRO:期間リターン +27.1%、最大下落 -16%
という比較をすると、ROBO PROは最大下落幅がS&P500の半分で、リターンは8割弱になりました。
つまり今回の期間では、ROBO PRO(ロボプロ)が株式100%のポートフォリオと比較した場合、リスクの割に優秀なリターンの投資手法であると言えそうです。