不動産投資型クラウドファンディングの「TECROWD(テクラウド)」から、新たな案件が登場しました。
利率は高いのですが、投資にはリスクを理解しておく必要がある案件だと思います。
<目次>
TECROWD29号ファンド
TECROWDから募集される29号ファンドの概略です。
・TECROWD29号ファンド Three City Towers
募集開始:3/24 18:00~(先着式)
予定年利:9%
運用期間:12ヶ月
募集金額:4億700万円
保全など:優先劣後方式 劣後比率約30%(Invescoreグループが出資)
今回の対象となる案件は、カザフスタンの旧首都アルマティ市の中心である市庁舎から1km圏内に建設予定となっている、商業施設と住居の複合施設「Three City Towers」です。
物件の詳細内容を見ていきます。
対象物件・ファンドの内容
「Three City Towers」は第三期まで分けられたプロジェクトで、今回はそのうち第一期部分が対象。
第一期は土地面積5,821㎡、延べ床面積50,550㎡(住居部分26,800㎡、商業施設部分23,750㎡)の建物の建設。
その後は第二期および第三期として、特徴的な55階建ツインタワーの建築を行う予定とのことです。
カザフスタンでは、建築確認取得後でないと融資が実行されない(できない?)ため、今回のファンドはその建築確認を取得するまでの12ヶ月間のファイナンスを行うものとなっています。
建築確認が取得されれば、TECROWD運営会社(TECRA社)のグループ内金融機関である「インベスコアNBFI JSC」から融資を受ける承諾は得ているということで、出口戦略は明確と思われます。
案件のリスクと判断
足下の状況を見ると、本ファンド最大のリスクはカントリーリスク。特にカザフスタンはロシアとCSTO(集団安全保障条約)を結んでいる国でもあります。
今回のウクライナについては今のところ援軍を送ってはいませんし、これからも送ることはないでしょう。実際にカザフスタンはロシアによる侵略には明確にNOの立場を表明しています。
一方でカザフスタンは資源国であり、ロシア依存ではない自立した経済体制を持っていることなどから、カントリーリスクは限定的という見方もできます。
TECROWDの親事業者であるInvescoreグループが、総投資額の30%を劣後出資しているのも、こういったカントリーリスクを考えた上のことかもしれません。
以上を総合すると、海外不動産への投資が初めての人に勧められるファンドではありませんが、一定のリスクを理解できるのであれば一部資金を投資する先として検討の価値はあると思います。
(TECROWDセミナーと限定情報の記事)
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TECROWDでは国内案件も多く取り扱っていて、こちらは不動産の小口投資先として検討する価値はあります。
TECRA社がInvescoreグループになったことから、今後はファンド組成が加速することが期待されます。興味がありましたら、下記の広告リンクなどをご利用いただければ幸いです。
(TECROWD 会員登録方法)
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