動的にポートフォリオが変わるロボットアドバイザー、ROBO PRO（ロボプロ）の話題です。
2022年6月、臨時のリバランスが発動しました。
＜目次＞
ROBO PROのおさらい
＊この項は、ロボプロを良く知らない方向けです。すでに特徴を知っている方は読み飛ばしてください。
ROBO PRO（ロボプロ）の最大の特徴は、「AIを利用してポートフォリオを変更するロボットアドバイザー」ということです。
ロボプロ以外のロボットアドバイザーの多くは金融理論に基づき、「同じリスクで最大のリターンが得られるようなポートフォリオを構築・維持」しています。
ロボプロ以外のロボットアドバイザーは、基本的にポートフォリオを調整するだけで変化させることはありません。
一方でロボプロは、AIでマーケットデータを読んで動的にポートフォリオを変更するのが特長です。
下記の図の水色で塗られた部分が、通常のロボットアドバイザーの機能です。
2022年6月、臨時リバランス
2022年6月の半ば、ロボプロは臨時のリバランスを実行しました。私の記憶の限りですが、臨時リバランスはこれが2回目、以前はコロナショックの時だったと思います。
→履歴によると、2021年4月にもリバランスが行われているようです。
臨時リバランスはロボプロに備わっている仕組みで、通常ロボプロでは一月に一度ポートフォリオの見直しを行いますが、相場激変時などでは臨時の見直しを行うことがあります。
通常のロボットアドバイザーのリバランスは、ポートフォリオのバランスが崩れたのを戻す行為を指しますが、ロボプロにおけるリバランスは「ポートフォリオの全面見直し」です。
（見直し後のポートフォリオ）
今回の臨時リバランスでは、これまでわずかに所有していた先進国株・新興国株・ハイイールド債を全て売却。
株式を米国株のみとし、米国債券を一部売却して金を購入しました。
金が増えている点はリスクオフですが、その他のポートフォリオを米国株・米国債券・米国REITと米国一色にしたことが今回の特徴。さて、これをどう捉えればいいのか。
現在の運用成績
現在のロボプロの運用成績は、以下の通り約+15%、＋47万円です。
円安の影響を強く受けているとは言え、これまでのところそこそこ好調を維持しています。
最後に、ロボプロの手数料について。
ロボプロは一月に一度、及び今回のような臨時ポートフォリオ変更を人力で行おうとすると、その手数料はロボプロの手数料（年1.1%）を上回ります。
そしてポートフォリオ変更をしない場合のリターンは、する場合に比べ（これまでのところ）明らかに劣ります。つまりロボプロの手数料は高いわけではない、という記事を以前に書きましたので、あわせてどうぞ。
