AIの判断によりポートフォリオが変わるロボットアドバイザー、ROBO PRO(ロボプロ)の話題です。
毎回その動きには驚かされますが、2022年9月のポートフォリオはまたダイナミックに動きました。
<目次>
ROBO PROのおさらい
*この項は、ロボプロを良く知らない方向けです。すでに特徴を知っている方は読み飛ばしてください。
ROBO PRO(ロボプロ)最大の特徴は、「AIを利用してポートフォリオを変更するロボットアドバイザー」ということです。
ロボプロ以外のロボットアドバイザーの多くは金融理論に基づき、「同じリスクで最大のリターンが得られるようなポートフォリオを構築・維持」しています。
「構築・維持」ということは、ロボプロ以外のロボットアドバイザーは基本的にポートフォリオを調整するだけで、動的に変化させることはないということです。
下記の図の水色で塗られた部分が、通常のロボットアドバイザーの機能です。
ロボプロの手数料が「高くない」理由
ポートフォリオ見直しには当然売買手数料がかかりますが、それはロボプロの手数料の内数です。
ロボットアドバイザーは手数料の高さを指摘される場合もありますが、ロボプロが行っているポートフォリオ変更を人力で行おうとすると、その手数料はロボプロの手数料(年1.1%)を上回ります。
そしてポートフォリオ変更をしない場合のリターンは、する場合に比べ(これまでのところ)手数料を加味しても明らかに劣っています。詳しくは下記の記事にて。
2022年9月、例月のポートフォリオ見直し
2022年9月のロボプロのポートフォリオは以下の通りです。
株式:66%(内訳 米国株:33% 先進国株 33%)
債券:3%(内訳 米国債券:1% ハイイールド債:2%)
REIT:3%(内訳 米国REIT:3%)
コモディティ(金):26%
(現在のポートフォリオ)
直近6ヶ月のポートフォリオ変化
直近のポートフォリオは、以下のように変化しています。
先月と比べて米国株が減少、先進国株が増加、債券が減少しています。
AIの判断は常にゼロイチではなく比較問題なので、米国株と先進国株の優先度を比較すると現状、先進国株の伸びしろが多いと判断したのでしょう。
このあたりの判断根拠が分かればものすごく役に立つのでしょうが、残念ながらAIの判断は言語化できないので、その結果から類推することで投資の参考にすることが大事だと思います。