AIの判断によりポートフォリオが変わるロボットアドバイザー、ROBO PRO(ロボプロ)の話題です。
2022年最後となるポートフォリオ変更が、12月29日に行われました。その内容を紹介します。
<目次>
ROBO PROのおさらい
*この項は、ロボプロを良く知らない方向けです。すでに特徴を知っている方は読み飛ばしてください。
ROBO PRO(ロボプロ)最大の特徴は、「AIの判断により、ポートフォリオを大きく変えてくるロボットアドバイザー」ということです。
ロボプロ以外のロボットアドバイザーの多くは金融理論に基づき、「同じリスクで最大のリターンが得られるようなポートフォリオを構築・維持」しています。つまり、基本的にポートフォリオを変えることはありません。
下記の図の水色で塗られた部分が、通常のロボットアドバイザーの機能です。
ポートフォリオ見直しには当然売買手数料がかかりますが、それはロボプロの手数料の内数です。
ロボットアドバイザーは手数料の高さを指摘される場合もありますが、ロボプロが行っているポートフォリオ変更を人力で行おうとすると、その手数料はロボプロの手数料(年1.1%)を上回ります。
そしてポートフォリオ変更をした場合のリターンは、しない場合に比べ(これまでのところ)手数料を加味しても明らかに優れています。詳しくは下記の記事にて。
2022年12月末のポートフォリオ見直し
2022年12月29日、ROBO PROのポートフォリオが見直しされました。
見直し後のポートフォリオは以下の通りです。
株式:69%(内訳 米国株:42% 先進国株:6% 新興国株:21%)
債券:1%(内訳 米国債券:1%)
コモディティ(金):30%
今回のポートフォリオ見直しは、下記の通り全体的に小規模なものになったようです。
ということはAIの判断からすると、2022年12月の間で相場情勢はそれほど変化しなかったということだと思われます。
ROBO PROに関するニュース
ROBO PRO(ロボプロ)のAI投資で朗報です。
2022年の上半期における投資一任契約(≒ROBO PROの利用者数)の増加件数が、他のロボットアドバイザーサービスを抑えて1位となりました。
(2022年3月 → 2022年9月で+32,621件)
正直なところ業界最大手W社の一人勝ち状態だと思っていたので、これはかなりの驚きでした。
開示資料を見ると、W社とROBO PROの間では2022年3月時点の契約数に10倍ほどの開きがあるので、母数がこれだけ違う中で契約数を大きく伸ばしているのは、AI投資のパフォーマンスが認められている結果だと思われます。