融資型クラウドファンディング、「クラウドバンク」で遅延が発生したとのこと。
内容について紹介します。
<目次>
遅延内容
タイトル通りですが、クラウドバンクの一部案件で遅延が発生したとのことです。
不幸中の幸いながら、そして珍しく(苦笑)私が投資している案件では発生していませんが、再生可能エネルギーのある事業者(DR社)で遅延が発生しています。
DR社がどこかは調べればすぐ出てくることなのですが、会員限定情報なので貸倒になったわけでなく遅延でしかない現状は一応伏しておきます。
対象ファンド(DR社が主要な融資先であるもの)
・バイオマス発電ファンド第369号~第371号
・バイオマス発電ファンド第375号~第377号
対象ファンド(DR社が主要な融資先ではないもの)
・太陽光発電ファンド第2276号・第2277号
・中小企業支援型ローンファンド第938号
・不動産担保型ローンファンド第681号・第686号
対象ファンドでDR社に貸し付けている合計金額は10億円です。
現在の情報
当該ファンドの一部は2023年3月29日が返済期限であったところ、現状では以下のようになっています。
本営業者は、3月29日に本件融資の連帯保証人である法人の本社を訪問、4月3日に連帯保証人に対して内容証明郵便にて返済を催促、4月6日に本債務者の代表者と面談、また、4月19日に連帯保証人の代理人弁護士と面談する等、本件融資元本の回収に努めておりますが、4月24日現在におきましても本件融資元本が返済されておりません。
再生可能エネルギー案件については、一般的な再エネの担保及び連帯保証が付いています。
今のところはクラウドバンクに問い合わせてもこれ以上の情報は出てきませんし、とりあえずは待ちになるでしょう。
クラウドバンクはこれまで2000億円以上の案件を組成してきた、老舗のクラウドファンディング事業者。とは言え多くの案件を組成すればいずれこうなるのは自明の理ですから、事業者・案件の分散が重要なことは言うまでもありません。
*それはそうと、この規模の遅延ならトップページに掲載しろよとは思います。
所感
今回の件で再生エネルギー案件やクラウドバンクに対する否定的意見が出てくるのは自然なことですが、必要以上には気にせずに投資方針を再確認し、必要に応じて修正を行っていけばいいだけのこと。
クラウドファンディング投資に限らず投資全般について、周囲の声に踊らされてしまうのは損をする近道。ポジショントークはどこにでも転がっているものです。
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無責任に煽るような意見は株で言うところの買い煽り・売り煽りする輩と同様、水たまりがあればボウフラが湧くようにニュースがあれば必然的に発生するものなので、ノイズと捉え気にしないのも投資家としての資質の一つです。
なお自分の投資しているファンドじゃないから冷静なんだろうという意見があるかもしれませんが、自分が投資していても私はこんなもんです。200ファンド以上に分散していれば、どこかで地雷を踏む覚悟なんてとっくにできています。
投資してるのに損が嫌だとかひよってる奴いる? いねぇよなぁ!!?
とりあえずクラウドバンクには、本件をうまく幕引きしてもらいたいものです。
損害が出ないに越したことはありませんが、多少の損害はクラウドファンディングのみならず全て投資の投資で当然覚悟すべきもの。損のない投資などありませんし、逆説的に言えば投資には損があるからこそ利益があるとも言えます。
今回は損失になるかまだ分かりませんが、強がりでもいいので「損すら楽しむもの」と言えて初めて、投資家として一人前。私はそう考えています。