オーナーズブックで2021年に発生した懸念案件から、はや2年。
状況は長引いていますが、個人的にはそこまで悲観はしていません。状況確認の第10報がでてきたところで、状況の整理とともにその理由を紹介します。
<目次>
大阪市中央区ホテル素地第1号第1回
オーナーズブックの「大阪市中央区ホテル素地第1号第1回」で遅延が発生したのは2021年の3月末。
(正確には2021年の3月末にファンド延長が行われ、その後2022年の1月に遅延が発生しました)
その時の事については、下記の記事で紹介しています。
状況をかいつまんで説明すると、大阪市中央区の古い建物をホテル素地として開発するつもりが、新型コロナの一件で開発が難しくなりファンド延長→遅延に至ったという内容です。
遅延は遅延なのですが、正直なところ新型コロナについては誰がどうやってもどうしようもなく、こんな状況を予見できた人もいません。
なので、この件を引き合いに出してオーナーズブックの安全性をどうこう言うのは筋違いです。
遅延案件の第10報
オーナーズブックから発表された、「大阪市中央区ホテル素地第1号第1回」の遅延第10報の内容は以下の通り。
大阪市中央区ホテル素地第1号第1回案件につきまして、2023年3月31日付報告(第9報)にて、担保不動産の購入検討者から購入に向けた書面を受領したこと及び担保不動産の更地化に着手したことをご報告いたしました。
以降の活動状況についてご報告いたします。
営業者であるロードスターファンディング株式会社は、借入人である不動産保有会社AYと共に購入検討者との協議を行ってきましたが、合意には至っていません。複数の検討事項がある状態であり、引き続き協議を行います。
担保不動産の更地化(建物2棟の解体)につきましては工事が進んでおり、6月中旬を目途に概ね完了する見込みです。
2022年1月の遅延発生から1年以上経っていますが、これには致し方ない理由があると思います。
一つは案件の規模が募集段階で7.5億円と大きいため、そう簡単に売却ができないこと。
また何よりも、最近になってようやく新型コロナが5類になるなど落ち着きを見せ、インバウンドも復活傾向にあること。つまり最近でやっと売却の下地が整ったと言えるわけです。
(黒門市場近くのマップ)
対象案件はインバウンド観光客に人気の黒門市場近く、さらに心斎橋エリアにも徒歩圏内とのことで、遅延発生時に焦って売却するよりも状況が落ち着くまで待った方がより高値で売れると判断したのでしょうし、私もその考えに賛同します。
投資判断は継続
現在で担保不動産の更地化(建物2棟の解体)は進捗しており、2023年6月中旬には解体が完了するとのこと。
そうなればホテル素地としての使い勝手は良くなり、売却が捗ることが期待されます。
出資金が満額返って来るかどうかは分かりませんが、それは投資のリスクのうち。「満額返って来ることが当たり前」という考え方の方が、投資として異常なのは間違いないでしょう。
「大阪市中央区ホテル素地第1号第1回」への私の投資額は、現状で¥471,400。多くの案件に投資していれば一部で遅延が起こるのは当然であり、正直「多めに返ってくればいいけど、まあ7~8割なら御の字?」くらいの印象です。
遅延案件を一つ抱えているオーナーズブックですが、募集案件の集まり具合は好調。私も投資を続行していきます。