先日の日本経済新聞Webサイトで、不動産投資型クラウドファンディングの記事が掲載されました。
内容と所感を記事で紹介します。
<目次>
記事の概略
今回の記事は、以下のサイトで閲覧可能です。
(上記Webサイトより引用)
クラウドファンディングの市場規模は、矢野経済研究所によると2022年時点で約2,000億円。そのうちの14%を不動産型が占めているとの内容です。
一方で国内の不動産の時価総額(2,600兆円)に対して証券化されたものは2%しかないとのことで、今後不動産投資型には伸びしろは十分にあるという内容が記事に書かれています。
2,600兆円の2%ということは約50兆円。その中の1%がクラウドファンディングに置き換わったとしても5,000億円と、現在の規模と比べて20倍近くの潜在規模があることになります。
今のところ不動産投資型のクラウドファンディングは、ファンド規模が数千万円~数億円程度、多くとも10~20億円程度のものが多いですが、金融期間の借り入れを併用することで(*)大型の案件でも小口化ファンドの対象になることが紹介されていました。
*ただし後でも書きますが、借り入れを併用したファンドには相応のリスクがあります。
紹介されているサービス
記事で紹介されているサービスは、二つありました。
(正直なぜこの2つをチョイスしたのか理由を聞きたくありますが、おそらく話題性もあるのでしょう)
記事内の順番で言うと、一つはウィーキャピタル社が運営するヤマワケエステート。
開発型の案件が多く、劣後出資の比率が少ないため一定のリスクはありますが、年利10%以上の高利率が魅力的な事業者です。
(関連記事)
www.sallowsl.com
もう一つは、ジャパン・プロパティーズ社が運営するLEVECHY(レベチー)。
こちらも開発案件がメインですが、劣後出資比率がそこそこあるためヤマワケエステートより安定性は高いと判断しています(ただしその分、利率は少し控えめですが)
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不動産投資型の今後
不動産投資型クラウドファンディングが日経に取り上げられたこと、まずは喜ばしいことだと思います。
有力な経済系メディアに取り上げられたことで、これまで不動産投資型を知らなかった人にも情報を届けることができ、興味を持った投資家がクラウドファンディングに参入することが期待されます。
不動産投資型クラファンはREITと異なり、見た目の値動きがありません。
さらに案件によっては発生した損失をまず事業者が被る仕組み(優先劣後方式)があり、投資家の元本を保全できるのが通常の不動産投資と異なる点です。
一方で当然リスクもあります。
これまで不動産投資型クラウドファンディングでは案件の損失は(私が知る限り)起きていませんが、これがいつまでも続くという保証はどこにもありません。
また匿名組合型ファンドの場合、あくまでも事業者への投資であり不動産への直接投資ではないことも注意が必要です。投資家がファンドに出資しても、その不動産の所有権を所持していることにはなりません。
さらに最近不動産の市況の風向きが変わり、高止まりしている不動産価格に陰りが見えてきたこと。加えて近日中に金利が上がる予想を含めれば、開発案件や銀行融資を組み入れたファンドのリスクは増加傾向にあると思われます。
まとめ
不動産投資型クラウドファンディングが日経に取り上げられたことをきっかけに、クラウドファンディングをメインで投資している私の目から見た所感を書いてみました。
色々書いてきましたが、すべてを呑み込んで行動を決めるのは投資家として当然のこと。利益は自分のもの、損失は他人のせいなどというダブスタは通用しません。
不動産の市況には変化の兆しがありますが、運用期間が短いクラウドファンディングの場合はそこまでの影響は出ないと判断します。これからも分散投資を心がけつつ、引き続き自分に合っているこのクラファン投資を続けていきたいと思います。