maneoのプラットフォームで運営されている事業者に動きがありました。
クラウドリースとキャッシュフローファイナンス、いずれも遅延が起きている事業者です。
これらの事業者に投資している方はもちろん、融資型クラウドファンディングに投資している方は見ておくべき内容だと思います。
内容の紹介と、所感を記事にします。
<目次>
クラウドリース破産申立の背景と関連記事
2020年1月、maneoマーケットはクラウドリースに破産を申し立てました。
そしてクラウドリースへの投資家にも、破産申立に参加するよう案内が来ています。
この動きに対して、クラウドリースの武谷社長はブログを更新して反論するなど、動きが活発になっています。
この件に関する関連記事をリンクします。
www.sallowsl.com
www.sallowsl.com
クラウドリースの続報
一連のやりとりについて、maneoマーケット側にも多くの問い合わせがあったのでしょう。
maneoマーケットから、クラウドリースに関する続報が公開されました。
www.crowdlease.jp
先の武谷社長の反論に対する答えも、この公開された続報には含んでいます。
(クラウドリース子会社がmaneoマーケットに債権を支払った件、maneoマーケットがクラウドリースの債権を買いたたこうとしているのではないか? という件など)
個人的にはお白州の上でも公開討論でも、なんならコロセウムの中でも良いから直接やりとりしてしまえと思っているのですが、それはさすがに弊害が大きすぎるので成就することはないでしょう。
言いたいことは一つだけ、今後のためにも「ガラス張りで決着して欲しい」ということに尽きます。
キャッシュフローファイナンスとは委託締結
一方で、キャッシュフローファイナンス(以下、CFF)は状況が異なります。
CFF社は債権回収に関してmaneoマーケットと協調姿勢を取っているようで、債権回収に強みを持つ法律事務所に回収委託を行うことに関する基本契約を締結した、とのことです。
www.cf-finance.jp
CFF グループは、同グループが保有する債権の全て(非特定金融債権に該当いたします。)を対象に法律事務所に回収を委託することにつき基本契約(以下、「本件契約」といいます。)を締結いたしました。
法律事務所に回収を委託しても、それで全額が戻ってくるということではありません。
ただし、状況がより分かりやすい形で進むことはまちがいと思うので、今後の進捗に期待したいと思います。
重要なこと
以下、所感です。
重要なことは、思考と感情を切り離すことです。遅延案件に対して怒る気持ちは私にもありますが、それが思考に混じってしまえば害にしかなりません。
時には、その感情で二次的な被害を被ってしまうこともあるでしょう。
こういった話は、白と黒の間にある膨大なグレーのどこかに落ち着くものです。
そして今回、どれほど首尾良く事が進んでも、全ての投資家が満足するような結論に至る段階は過ぎ去っています。
そのグレーをどこまで許容するかは、その人によって異なります。
だから、同じ結論でもある人はそれを受け入れ、ある人は不満を漏らすわけです。
回り回って自分の損にしかならない言動を、一時の感情で行ってしまうのは適切な行動とは言えません。
事実を把握して、冷静に判断して、法に則って対応する。
それと同時に投資はどこまでいっても自己責任だと再確認して、どこを改善すべきか反省して今後に生かす。それが投資家として正しい言動だと考えます。