融資型クラウドファンディングの記事です。
私も500万円ほど投資している、上場企業への貸付投資を主に行う「Funds(ファンズ)」について、ここ最近の話題を紹介します。
これまで多くの種まきを行っていた同社ですが、大きな動きへつながるかもしれません。
<目次>
提携の動きその1:オリックス銀行
Fundsは2020年11月、オリックス銀行と提携を行いました。
内容は「顧客紹介に関する契約」。
オリックス銀行の法人顧客に対して、Fundsが提供するサービスを用い、地方創生・地域活性化に関する資金調達手段や、投資を通じた企業と投資家の新しいつながり「フィンコミュニティ」の活用等を提供する、とのことです。
フィンコミュニティとは何か? 投資家にどんなメリットがあるか? については、こちらの記事もごらん下さい。
さっそく、第1弾の提携も発表
オリックス銀行とFundsの提携による、第1号案件もすでに予定されています。
今後Fundsでは、博多に本社を構え創業30年の不動産開発・管理会社、「えんホールディングス(えんHD)」のファンドが募集予定。
宿泊施設の優待付き案件で、博多エリアに訪れる宿泊客へのPR・認知度向上を目的としているそうです。
このファンドについては、11/12に募集が始まりました。
内容は、保全を効かせるための良い仕組みがあるので、また別の記事で紹介したいと思います。
動きその2:三井住友信託銀行
もう一つは三井住友信託銀行で、こちらは2020年10月に提携を発表。
内容は「資本業務提携」。
三井住友信託銀行(SMTB)と言えば、日本の三大信託銀行でも経常利益・純利益でトップ(*2019年3月期決算発表)、信託資産は200兆円を超えている専業信託銀行です。
FundsはSMTBと組んで、法人顧客に対するESG関連のファンド組成支援など、複数のテーマで連携していくとのこと。
SMTBは、グリーンボンド(環境問題解決のための資金調達に発行される債券)領域でトップクラスであるBNPパリバとの連携を、2019年に発表しています。その売り先にFundsのファンドを活用する、ということでしょうか。
個人的にフィンテック領域に積極的な信託銀行と言うと、三菱UFJ信託銀行のイメージがあったのですが、情報銀行とFundsのファンドはあまり親和性が高くなかったのかもしれません。
(参考)
www.tr.mufg.jp
最新の動き
これに加えて先日、Fundsはマザーズ上場の「霞ヶ関キャピタル」とも提携を発表しました。
霞ヶ関キャピタルは、主に不動産コンサルティング事業、自然エネルギー事業を展開する企業で、これら事業の資金調達チャネルの拡大と知名度向上を目的としているとのこと。
どこかで聞いた名前だと思ったら、SBIソーシャルレンディング(広告リンク)とも提携していました。
今後、自社と相手の得意領域に応じて、複数のクラウドファンディングと提携する企業が多く出てくることに期待です。
この錚々たるメンバーを見よ
ところで、これまでFundsが提携してきた相手をまとめると、錚々たるリストができあがりました。
・オリックス銀行 ← New!!
・伊藤忠商事(資本業務提携)
・三井住友信託銀行(資本業務提携)
・auカブコム証券(資本業務提携)
・電通グループ(資本業務提携)
・みずほ銀行
・東京スター銀行
・M&Aクラウド
これだけの提携相手あったら何でもできるんじゃないですか? という感じのラインナップができあがりました。
お金の世界において多くの顧客を持つ、銀行系との連携が多いだけに、近い将来にこれら蒔いてきた種から大きな動きが起こるかもしれません。
企業と投資家の新しいつながりの形、お金を通したファン作りの「フィンコミュニティ」と共に注目していきたいと思います。
今後ますます面白そうな、Fundsの会員登録方法は下記で説明しています!