AIを搭載したロボットアドバイザーの話題です。
通常のロボットアドバイザーとは異なり、AIを搭載した「ROBO PRO(ロボプロ)」では、一定期間でポートフォリオが大きく変わります。
この12月、AIは相場をどう見たのか? 紹介します。
<目次>
11月開始時点でのポートフォリオ
12月の内容を説明する前に、11月時点でのポートフォリオを紹介します。
11月時点でROBO PROは、以下のようにかなり攻めたポートフォリオを選択していました。
この結果から逆算すると、AIは米国株にはそれほど値上がり余地がなく、金融緩和に伴って潤沢に供給されるマネーは金に流れ込む、と判断したのでしょうか。
結果としては金価格は値下がりし、この1ヶ月についてはAIの判断は残念賞、ということになったようです。
12月のポートフォリオは?
それでは次に、12月のポートフォリオです。
つい先日、各資産の売買が行われ、12月の基本ポートフォリオが決まりました。
11月時点のポートフォリオと比べると、以下のような変更があります。
米国株 0%→11%(↑)
新興国株 30%→40%(↑)
米国債券 3%→2%
ハイイールド債 17.5%→7%(↓)
不動産 0%→0%
金 47.5%→37.5%(↓)
現金 2.5%→2.5%
米国株、新興国株を上げ、ハイイールド債、金の所有割合を落としました。
しかしそれでも、まだ金の保有割合は37.5%と、一般的な分散投資から考えれば非常に多くの割合を保有しています。
これがどのような結果になるか、答え合わせは来年にまた行いたいと思います。
リバランスの費用はどこから?
AI搭載のロボットアドバイザーのROBO PRO(ロボプロ)では、だいたい月に1回、相場の激変が起きた場合は随時、ポートフォリオの見直しが行われます。
見直す程度も大きく、だいたい1年に3回ほどポートフォリオをごろっと変えるほどの入れ替えという情報があります。
そうなると気になるのは、「その費用はどこから出ているのか?」という点。
売買すれば当然手数料はかかるわけで、それはいったいどこに入っているのか? という疑問です。
ETFの売買費用は、ROBO PROの年率1%(+税)という管理手数料に全て入っています。
ROBO PROを運用するフォリオは証券会社なので、売買手数料は個人が取引を行う場合より安いのですが、もし個人が同じリバランスを行った場合、手数料は年率1.2%程度。つまり、一任するより高くなるそうです。
とは言っても、そこまで手数料がかかるならリバランスしない方がいいのでは? とも思いますが、これもバックデータが出ています。
2020年1~8月のバックデータでは、ポートフォリオを変えなければパフォーマンスは12%ほど悪くなっていたとのことで、ROBO PROは積極的売買により市場平均を超えることを目指す、言わばアクティブ型ロボットアドバイザーと言えるでしょう。