「値上がる(儲かる)事は予見できるのか、それとも否か?」
おそらく、どんな投資商品でも共通の命題でしょう。
今回はこの命題について、異なる二つの立場を記事にしてみたいと思います。
<目次>
値上がりは予見できない、とする意見
ひとつめの意見は、ロボットアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」によるもの。
ウェルスナビの立ち位置は、「値上がりは予見できない、だからこそ分散投資が必要」というもの。確かにここ10年の各資産クラスごとの値動きを比べると、値上がっている資産クラスはバラバラだと分かります。
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値上がっている資産クラスは、その年度によりバラバラ。ある年に成績の良かった資産クラスが、その翌年も良いとは限らない。
また特定の資産に集中投資することは、予想が外れて大きく損をするリスクも同時に抱えてしまうことを意味します。だからこそ分散投資をすべき、というのがウェルスナビの意見です。
値上がりは予見可能、という意見
一方で、資産クラスの値上がりはある程度予見可能、とする意見もまたあります。
この意見を提唱するのは、同じロボットアドバイザーでもAIを搭載し、原則として月1回ポートフォリオを変更する「ROBO PRO(ロボプロ)」です。
ROBO PROは2020年の1月にサービスが開始し、それから1年の投資成績は+18.4%と、同時期のS&P500のパフォーマンス(+12.9%)を上回っています。
*ドル建て、ROBO PROの手数料はパフォーマンスから差引済
このデータをもって「ROBO PROは(少なくとも2020年では)値上がりを予見できた」と主張するためには、「S&P500と相関の良い資産クラスが、2020年において良い成績だった」というデータが必要になります。
次に、その検証をしていきます。
ROBO PROは2020年を予見できたのか?
三井住友トラスト・アセットマネジメントによると、円ベースにおける2020年の各資産クラスの騰落率は次の通りで、1位が新興国株式、2位が先進国株式です。
(引用元はこちら)
S&P500はおおまか先進国株式と同等程度のリターン(少なくとも相関がある)とすると、そのS&P500以上のパフォーマンスを出しているROBO PROは、少なくとも2020年では「資産クラスの値上がりはある程度予見した」と言ってもいいと思います。
もちろん、今後のことは分かりません。
しかしここまでの結論を見る限り、2020年においてROBO PROは値上がりをある程度の精度で予見できた、ということは確かなようです。
過去は未来を証明しない、だからこその戦略
一方、ウェルスナビの提唱する「固定ポートフォリオでの分散投資」や、ROBO PROの提唱する「ビッグデータ×AIでの戦略決定」が、2021年以降も適切である保証はどこにもありません。
過去は未来を証明しないので、私はロボットアドバイザーを複数運用する戦略を採用し(*)、その経過をブログで紹介しています。
*ロボットアドバイザーを選んだのは、単に私が裁量取引をするとロクな事にならないからです。
の二つをベースにして、一日の値動き量なども考えつつ、それぞれに投入する資金を調整するようにしています。
最近はここに第三のロボアド、「SUSTEN」を組み入れて様子見をしています。
SUSTENの特長である「成功報酬型ロボアド」、「緑の投資」については、下記の記事で確認して下さい。