アメリカ大統領選は様々なニュースが飛び交い、法廷闘争にもなりそうな雰囲気。
円高、株高、大統領選の行方や今後の世界など、様々な不確定要素が複雑に絡み合っています。
そんな中、AIは「今」をどう見ているのか、ポートフォリオから探ってみます。
<目次>
一目で分かる、異様なポートフォリオ
今回の話題は、AI搭載のロボットアドバイザー「ROBO PRO」です。
実は勘違いされている方が多いと思いますが、一般的なロボットアドバイザーにはAIは搭載されていません。
ROBO PROと一般的なロボットアドバイザーの違いについては、下記の記事で紹介していますが、簡単に言えばROBO PROは「ポートフォリオ(投資対象の資産)がAIの判断で動く」ということは押さえて、以下の内容をごらん下さい。
現在のROBO PROによるポートフォリオは、「株29%・債券20%・コモディティ49%」という、かなり異様な内容になっています。
この中身を見てみると、さらに驚く内容となっていました。
米国よ、どこ行った?
その衝撃の中身を見ていきます。
まずコモディティ部分ですが、ROBO PROのコモディティは100%金のみで構成されています。つまり現在、ROBO PROに資金を入れている人の投資対象は、半分は金だということです。
次に株式。これはとても驚きました。
なんと現状、株式を構成しているのは100%新興国株。米国株はどこにもありません(以前はあったことは確認済み)。
さらに債券部分も、大半はハイイールド債券。米国債券は20%以下で、以前あったことを確認している新興国債券はゼロになっています。
この状況、どう見るべきか
ROBO PROに搭載されたAIは、各種のビッグデータから情勢を分析し、その時々で最適と思われる資産に投資をします。
その実力はコロナショックからの回復期に遺憾なく発揮され、他のロボットアドバイザーを圧倒、この時期に急落から急回復したS&P500のパフォーマンスと同等の成績となりました。
他のロボアドやS&P500との比較については、下記の記事を参照して下さい。
AIの判断が一定程度正しいとしたら、つまり
「米大統領選の結果、アメリカが相当揺れることが予想できるから、一旦ほぼ全ての米国資産を待避させておく。
どちらかと言えば近い将来は、コロナショックから回復傾向にある新興国に投資妙味がある」
と判断した、ということかもしれません。
AIの判断を投資に応用する、という考え方
今の私は個別株や投資信託をやっていませんが、もしやっていたとしても、ROBO PROには資金を投入したと思います。
資金を投入すればAIは状況に応じてポートフォリオを決定し、その決定内容からAIが何を考えているか、上記のように逆算することができるからです。その情報はまちがいなく、投資の役に立つでしょう。
つまり、AIの判断を自身の投資に応用するわけです。AIは人間では過労死する量のビッグデータを、疲れ知らずに読み込んで投資を行うことができ、その分析力は私を含め多くの個人投資家を超えているはずです。
ROBO PROの最低入金は10万円。
AIがポートフォリオを決めるとは言え、株式・債券・金に分散されている資金が、大きく打撃を受けることは考えにくいです。
(もしこれらが全て大きな損を出すときは、自身の投資も大損しているでしょう)
10万円を預けてAIの投資判断を垣間見られるのなら、それは有効な手段ではないかと考えます。