私が勤めていた会社を辞めたのが2021年の10月末。それからだいたい20ヶ月が経ちました。
この間にあった変化などについてまとめてみました。FIREの後を取り上げた例というのはあまりなさそうなので、何かの参考になれば幸いです。
<目次>
会社を辞めた経緯
私が会社を辞めた理由はいくつかありますが、最も大きな理由を挙げるなら「フルタイムで働かなくても良い目処がついた」です。
もう少し意地の悪い言い方をしてしまえば、当時の弊社はFIしてまで働き続けようと思えるほど魅力的な会社ではありませんでした。仕事の内容や人間関係に不満があったわけではありませんが、それは所詮不満がなかっただけのことです。
FIしてフルタイムで働く必要がなくなったことから、自分の立場と給料を落として必要最小限の仕事を行い、その後任が見つかったらいつでもクビにしてくれて結構という条件で交渉していたのですが、その交渉が残念ながらまとまらなかったため退職したというのが大まかな経緯です。
(退職直前の記事)
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FIREしてから元の会社の事を貶す例は散見されますが、私はそのような行動に同意しません。
世の中に完全無欠な従業員がいないように、完全なホワイト企業など存在しません。会社と従業員が対等だとしてもそれは契約上のことであり、実際には力関係の違いがあります。
そういった事情に鑑みれば、自分がFIREするための原資を供給した会社を悪し様に言うのは、どこかしら人格的に問題がある行為だと思います。
もし不満があるのなら会社にいる間に主張すべきことであり、辞めた後にグチグチ言うのはあまりにも情けない行為です。それなら私みたく退職面談で人事部にぶちまけて妙な空気にすればいいだけのこと。
辞めてからの生活の変化
会社を辞めてからの生活の変化ですが、当初予想していたよりは少ないというのが正直なところです。
もっともこれは、どちらかと言えば良いことでしょう。
会社を辞めたのですから生活には多少の変化があって当然ですが、その空いた時間を今までやってきたこと、あるいは興味のあることで緩やかになんとなく埋めていくくらいがちょうど良く、巷の記事にある「稼いで生活一変!」のような大きく変わってしまう生活は持続性が危ぶまれるからです。
FIREというのは双六で言うところの「あがり」ではなく、勝負という土俵そのものから「降りる」行為だということを考えれば、FIRE後の生活は華々しくなるよりも落ち着いていく方向が相応しいでしょう。
(関連記事)
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FIRE後の生活で最も変わったところを挙げるなら、それは時間を贅沢に使うようになったということ。
そしてここで言う「贅沢」とは、「無駄」の類義語です。
会社にいた頃なら貴重な休日を無駄にすれば悔しい思いをしていたでしょうが、今は1日無駄にしたところで「明日があるさ朝が来る(by:坂本九氏)」の心持ちで特に気にしなくなりました。人生は有限ですが、労働という要素を取り除いた人生はなかなかに長いものです。
FIREは労働に頼らない経済的自立を成し遂げたということ、つまり選択肢をより多く保有しているということ。
その選択肢のどれを選んでも、あるいはどれも選ばず無為に過ごしてもいい。その自由がFIREの本質ではないかと思います。
資産の変動
次に、資産の変動について。
値動きのある投資賞品であればここ2年ほどでどったんばったん大騒ぎだったのでしょうが、私の場合は幸か不幸かクラウドファンディングというほとんど値動きがない投資商品をメインにしています。
そのため市場の変動にもほぼ影響を受けず、退職した2021年10月末から月例資産はジリジリと増加中。
2021年10月末→2023年6月末の資産変動は、およそ1,100万円増となっています。
(2021年10月末)
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(2023年6月末)
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FIREしてまで資産が増え続けるというのは、家計財務的にはともかくFIRE後の生活として健全かどうかには議論の余地があるかもしれませんが、まあ資金が足りなくなるよりはマシだと考えています。
お金は恩義も含めて様々なものに交換できる準万能アイテムですから、多く持ったところで仇にはなっても無駄にはならないというのが私の意見です。
人間関係について
次に人間関係について。
といっても、もともと一人なら一人で構わないタチでした(はいそこボッチとか陰キャとか正論ストレート禁止)し、退職すれば会社の人間関係がほぼ精算されるということは覚悟していました。
会社で一番気の合うチームのメンバーとは1、2度会って飲みにも行きましたが、これはそのうち自然消滅するでしょう。彼らには彼らの会社での生活や仕事があり、彼らから声を掛けられたのならともかく、会社から降りた私から踏み込んでいくのは遠慮すべきだと思っています。
一方FIRE後で想定外だったことは、Twitterを通して知り合った新しい関係。
当ブログでも 悪行 活躍を何度か紹介している、#HGOYJの面子です。
仲間と言えばいいのか寄り合いと言えばいいのか、何となく気の合う連中が奇妙な縁で知り合った関係なのでこれからどうなるかはさっぱり予想付きませんが、きっと気の向くままに集合しては∠(゚Д゚)/イェーイしてるのでしょう。そこそこ歳取って自立している連中が悪ガキに戻れる場所、それがHGOYJだと私は(あくまでも私は)考えています。
(最近の#HGOYJレポート)
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FIRE後の人間関係について私からアドバイスがあるとすれば、「無理をしないこと」に尽きます。
退職とともに希薄化した人間関係を回復しようと無理をしても、ロクなことにならないどころかトラブルに巻き込まれてしまうことになりかねません。なんだかんだ言って、お金というものは魔物です。
FIREと人間関係、趣味についてはこちらの記事もごらん下さい。記事の最後に、決してやってはならないFIREについても紹介しています。
これからの方針
最後に、これからの方針について。
ぶっちゃけ何にも考えていません。
労働市場における競争からは一度降りた身ですが、良いご縁があればどこかで働くかもしれませんし、よほど興味がそそられれば起業するかもしれません。
多少コケてもなんとかなる資産はありますので、何をするか考えながら日々をのんびり暮らせていければと思っています。その結果何かを成し遂げたならそれでよし、成し遂げなかったとしてもそれでよし、です。
こんな事を言うとジジイに聞こえてしまうかもしれませんが、一応FIREした者の余裕ということで(ドヤ
クラウドファンディングについては、10年後は分かりませんが2~3年くらいは全力投資を続けていくでしょう。願わくはクラファン投資の副産物として、何か良いご縁があればなーというのが目下の方針というか漠然とした期待です。
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