今回は、現状の融資型クラウドファンディングの仕組み上起こりうることの紹介です。
これからこういったことが続くのかどうか、個人的には興味があります。
<目次>
融資型クラウドファンディングの仕組み
現状の融資型クラウドファンディングでは、プラットフォーム運営事業者と融資先事業を切り離すことで、リスクの回避・分散を図っている仕組みがあります。
(*そうでない事業者も、もちろんあります)
ということは、プラットフォーム運営事業者と融資先の事業者の関係はあくまでもビジネスパートナー。
そして融資型クラウドファンディングの事業者は一つではないので、メリットが十分にあると分かれば、プラットフォームの「乗り換え」というのも十分に考えられます。
COOL(クール)での投資案件
融資型クラウドファンディング「COOL(クール)」は、マザーズに上場しているZUU社の関連企業が運営しています。
このCOOLで先日募集した案件が、下記の通りです。
・「ROBOT HOUSE」 ファンド#1(*募集終了)
予定年利:4.2%
運用期間:7ヶ月
募集金額:5,500万円
保全など:土地に対する抵当権設定、日本保証による第三者保証
このファンドは、日本ファンディングによるIoT住宅「ROBOT HOUSE」事業の用地資金の一部を貸し付けるものです。
土地に対する抵当権設定と、日本保証による第三者保証がある、保全固めのいつもの案件に見えますが、同様のファンドは他のプラットフォームでも募集されていました。
乗り換えなのか、それとも?
同じ「ROBOT HOUSE」案件は、以前に融資型クラウドファンディング「CAMPFIRE Owners(キャンプファイヤー オーナーズ)」でも募集されていました。
SAMURAI FUNDや日本保証などと関連のあるJトラスト社の関連会社で、LCレンディングの全株式を取得しています。
また日本ファンディングは、不動産投資型クラウドファンディング構築システム『ROBOT SYSTEM 』も取り扱っています。
ROBOT HOUSE案件がCAMPFIRE OwnersからCOOLに乗り換えとなったように見えますが、CAMPFIRE Ownersでの直近案件の募集期間が「2021/07/19~2021/07/27」、COOLでの募集期間が「2021/07/21~2021/08/03」と被っていることから、話はそう単純でないのかもしれません。
COOLのキャンペーン
COOLでは8月末まで、キャンペーンを実施中。
新規会員登録でもれなく1,000円、さらに投資総額と投資ファンド数に応じ、最大15,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。
これまでどちらかと言えば地味な印象のCOOLでしたが、キャンペーンを行うということは本腰の表れでしょうか。
上場会社の関連会社が運営しているだけに信頼性は高いと思われ、たくさんの案件が出てくれば魅力ある事業者になるのではないかと期待しています。