クラウドファンディングでは様々な事業者が、様々なタイミングで案件募集を開始します。となれば当然、こんなことも起こりうるわけで。5/16の正午に募集が集中することになりました。
しかも同時募集の3案件がすべて、安全性に優れるという特徴を備えています。紹介順はサービス50音順です。
<目次>
ついに1%を切ったAGクラウドファンディング
アイフルの子会社が運営する「AGクラウドファンディング」から、アイフルへ貸し付けるファンドが登場しました。
・アイフルファンド#23
募集開始:5/16 12:00~(先着式・前入金)
予定年利:0.98%
運用期間:6ヶ月
募集金額:3億円
保全など:アイフルに対するリコースローン
23回目にしてついに1%を切ったアイフルファンド。今回は年利0.98%で登場です。
年利1%以下のファンドに出資する意味があるのか、と思うかもしれませんが、前回ファンドでも3億円中2億円程度の金額は集まっているので、意味がないと決めつけてしまうのは早計です。
格付けで投資適格にあたるアイフルに対し無担保社債と同等の安全性で、かつ無担保社債(期間1年・1口1億円)よりも短期・小口で投資できるのですから、社債投資としての意味はあるでしょう。
それとAGクラウドファンディングのサービス開始時期を考えると、別に満額集まらなくてもいいから実績を作っておくという目論見もあるのかもしれません。いずれにせよ安定性ならピカイチのファンドです。
短期間案件のbitREALTY
ケネディクスと野村総研が組んで始めたクラウドファンディングの「bitREALTY(ビットリアルティ)」からは、短期間の案件が予告されています。
・静岡恩田原物流センター:ローンファンド
募集開始:5/16 12:00~(先着式・前入金)
予定年利:3%
運用期間:3ヶ月
募集金額:2億9,180万円
保全など:不動産に対するメザニンローン LTV約68%
ビットリアルティは運用期間数ヶ月から3年ほどの案件を組成してきましたが、3ヶ月というのはこれまでで最短の案件。
案件の詳細をぱっと見た限りでは、手持ちのカードで組成できる案件を組成してきたという印象を受けました(悪い意味ではありません)。
対象となるのは東名高速道路「日本平久能山」ICから1kmの位置にある物流施設。
10万円から1万円単位で投資可能です。デポジットに50万円ちょっとあるので、投資できるようなら投資する予定です。
こちらも短期間・お試し案件の利回りくん
NASDAQ上場のシーラ社が運営する「利回りくん」からも、短期間のお試し案件が予告されています。
・利回りくん短期運用ファンドVol.4
募集開始:5/16 12:00~(先着式・後入金)
予定年利:2%
運用期間:3ヶ月
募集金額:2,442万円
保全など:優先劣後出資 劣後比率約10%
物件は新宿区市谷薬王寺町にある、鉄骨鉄筋コンクリート造8階建の区分所有。
ファンド名に「初めての人にオススメ」とある通り、おそらくすでに安定運用されている物件の一部をファンドのために切り離して組成したものと思われます。
利回りくんはその宣伝方式から考えて、楽天ポイント目当てでとりあえず投資家登録した人が多いと推測されますので、出資する最初の一歩を踏み出してもらうためにこのようなファンドを作ったのでしょう。それならば安全性を高くするのは当然の戦略です。
私の投資判断の理由について
今回の3つ同時案件について、私はbitREALTYのみに投資をするつもりでいます。その理由は簡単で、
・AGクラウドファンディング → アイフルファンドに100万円投資中、これ以上増やすつもりはない
・利回りくん → 初めての人向けにオススメに突撃してもしかたない
特に勝負するところでもなければ、総当たり的に応募していくのは止めておくというのが私のポリシーです。どれに応募したか忘れてしまう可能性もあるし。