ソーシャルレンディング投資記録(新)

【ゆるリタイアからのFIRE達成】クラウドファンディング*ロボットアドバイザー投資家のSALLOWによる、投資記録と投資情報のブログです。

ヤマワケエステート界隈が賑やかなので、所感を。



クリックよろしくお願いします。いつも励みになっております。

 にほんブログ村 株ブログ ソーシャルレンディングへ にほんブログ村 投資ブログ 投資でセミリタイア生活へ    


フォローもよろしくお願いします → 


AGクラウドファンディング
アイフルグループとタイアップ中!
バナー経由の新規会員登録でアマギフ1,000円プレゼント!
(広告リンク)


ヤマワケエステートで問題となる可能性のある延長が発生し、ちょっとした騒ぎになっています。

私自身は対象ファンドに投資していないのですが、クラファンメインの投資家として所感を記事にしてみます。


<目次>

 
 

事のあらまし


 ヤマワケエステート


ヤマワケエステートで募集したファンドのうち、「札幌市宮の森 2nd 隈研吾&Knight Frank社」「札幌市宮の森 3rd 隈研吾&Knight Frank社」「札幌市宮の森 4th 隈研吾&Knight Frank社」で延長が発生しました。


クラウドファンディングにおいて延長は期限前償還と同様に良くあることですが、問題となったのは発表タイミングや発表のあり方。

2024年の年末に運用終了と満額配当予定が連絡され、その償還日も明示されていたにも関わらず、2025年2月末に償還延期の通知が対象投資家のみに届いたとのこと。私は対象案件に投資していないため気づきませんでしたが、数日後になってXのタイムラインで気づきました。

さらにその後3/7には公式サイトにおいて、償還延期の背景や今後の対応が公開されました。


(3/7のお知らせ)
yamawake-estate.jp
 
 

延長は問題ではない。問題となったのはこの点。


不動産投資、特に外部売却を目的とした開発案件については、売却時期が読めないのは良くあることです。また一度契約締結にまでこぎ着けても実際に決済されない限り、どこでひっくり返るか分からないのも不動産。

不動産投資型と名前は付いていますが、開発型ファンドの場合は実質的に不動産事業者の事業資金ローンですから、外部売却が順調にいかなければ遅延が起こるのは当然です。


なので償還が延期されたことは困ったことではあっても、当然あるべきリスクが顕在化しただけであり問題ではありません。今回問題となったのは、主に下記の2点です。


①本来なら決済後に運用終了→償還を確定させるべきところ、買付証明の時点で運用終了を見切り発車したこと

②運用終了で投資家を一旦安心させておいてから、2ヶ月後に突然の償還延長を(それも投資家のみに)送りつけてショックを与えたこと


ヤマワケエステートではあらかじめ運用期間の延長が発表された案件もあることから、今回はほぼ確実に売却できると踏んでいたところ予想外の不調が起きたのでしょう。

それはしかたないことですが、自社の勝手な「運用終了」の定義で投資家の信頼を損なったのは完全に失態です。


加えて言えば上記の問題発生と同じようなタイミングで、ヤマワケエステート親会社のWeCapital社共同代表であった松田氏の名前が外れ、本人のXアカウントが鍵付きになったのも問題を拡大しています。ダメコン下手かよ。
 
 

ヤマワケエステートと不特法クラファンの特徴


かつてヤマワケエステートは小規模な一戸建て再生案件のファンド(650万円)で、年利95%相当の運用を実際に達成したという実績があります。

(ただし運用期間は2.7ヶ月ほどなので、実リターンは20%強)


 ヤマワケエステート


小規模かつ単発のラッキーヒットとは言え95%は本当ですから、これを広告戦略に使わない手はありません。ですから各種のインフルエンサー、YouTuberなどとコラボした上で大規模な拡散を行い、投資家を増やし資金を集めていきました。

なお当ブログはインフルエンサーとは遠く離れているため、コラボの話は皆無だったことを申し添えます。


そうして投資家と募集金額を増やしてきた上での今回の延長、さらに上記の下手な対応もあって燃え上がっているというのが現在の状況でしょう。

当ブログでは再三書いてきたと思っていますが、ヤマワケエステートは同種事業者に比べ劣後出資が極めて薄く、万が一損失が出た場合は投資家がほぼ全てを被ることになります。

加えて不動産投資型の出資金は「返済義務がない」という厄介な特徴を持ちます。損失が劣後出資を貫通してしまった場合、営業者はそれ以上の負担をする必要がありません。本当に投資家側に押し付けるかどうかはさておき、建て付け上はそうなっています(この点が融資型クラウドファンディングと異なる点です)。


ヤマワケエステートが今後もサービスを継続していくために、何とか売却にこぎ着けるのではないかと個人的には予想していますが、予断を許さない状況なのは間違いありません。


でもって最後に、いつもの黒ウサギ。
 
 

投資家側の問題


こういう問題が起きると、一気に炎上し様々な雑言が飛び交うのは世の常。中には自分で投資していないのに燃料持ってきて燃やそうとする輩も出没しているとか。まあ人としての品性の問題ですな。

今回の延長は下手な対応だったと思いますが、それを短絡的に詐欺に結びつけるのはただの他責。「ボクが損したら全部詐欺!」みたいなお子ちゃま思考回路は、投資にはまだ早いってものです。詐欺と主張するなら出るところに出て訴えに勝てばいい。それが法治主義です。


例えYouTuberやインフルエンサーに言われて投資したとしても、投資したのは全て自己責任。

相手が下手を打ったところで、例え相手が悪かったとしても、それで自己責任は免責されません。


またこういう問題が出ると、短絡的に「年利*%以上は詐欺」という意見が出てくるものですが、それは悪しき単純化でありただの思考停止です。それを言うならオールカントリーも年利30%以上のリターンを叩き出した年があるのですから、少なくともその年には詐欺と認定しなければ筋が通りません。


今回の問題があまり大事にならず、これまでほぼ順風だったクラウドファンディング投資へのストレステスト程度で終結し、真っ当に運用している他のサービスに波及しないことを願います。

私はクラファンメインでやってきた人間であり、個別ファンドはともかくクラファン自体は本当に気に入っているので、全力で擁護に回ります。ポジショントークの一つ二つできずに何が大人か。



最後にまとめですが、投資だから色々ありますよねってことに尽きます。

利益は自分の手柄、損失は他人のせいは通じません。損失も投資の醍醐味と強がりを言いながら、自分にあった投資を楽しんでいきましょう。
 
 



© 2019-2023 「ソーシャルレンディング投資記録」 SALLOW All rights reserved.