遅延案件が多く続くmaneo（含む、maneoマーケット）の話題です。
maneoの筆頭株主がNLHD社になったことにより、NLHD社を所有する藤澤氏が経営するJトラスト社、大株主であるSAMURAI &J PARTNERS社（SAJP社）などとの提携、支援が活発になってきました。
今回もその一環となります。
＜目次＞
現状の整理
maneo、Jトラスト、SAJP社などを取り巻く現状については、下記の表をご覧下さい。2019年10月のものです。
藤澤氏が率いるJトラスト社がmaneoに業務支援を行い、またSAJP社が運営するクラウドファンディングサービス「SAMURAI」がmaneoの後釜として動きつつある、という状況です。
そして、Jトラスト社のグループには債権回収を専門で行うパルティール社があります。
maneoは債権回収をこのパルティール社に委託していましたが、新たな動きがありました。
法的手続きも視野に
maneoマーケットからのお知らせは以下の通りです。
一部を引用します。
当社は延滞案件の解消を目的として、上記の延滞営業者およびmaneo回収委託の債務者に対して提案および回収に向けた交渉を進めてまいりますが、状況が好転しない場合を見据え、法的手続きも視野に入れた対応も並行して検討しております。
具体的な法的手続きとしては、財産開示請求、担保物件の競売申立、公正証書に基づいた預金口座や動産等の差押等執行手続き、民事再生申立、会社更生申立て、破産申立等が考えられます。
ようやく、遅延解消に向けて本腰を入れることになった模様。
遅きに失したという印象は拭えませんが、いずれにせよ前進したことには違いはないでしょう。民事再生や破産の申し立てを行うことは、相手へのプレッシャーになります。
引き換えとして相手との信頼関係は崩れますが、それは貸した金を返さないという時点ですでに崩れているとみるべきでしょう。
maneoが債権者との関係を崩したくなかった（後のビジネスのため？）、あるいはmaneoは債権回収専門ではないからそこまでのノウハウ、マンパワーがなかったなど様々な憶測はできますが、これで膠着した状況が一部で打開されるのはおそらくまちがいないと思われます。
一部案件では遅延が解消
パルティールへの遅延案件移管が功を奏したのかは不明ですが、すでに一部案件については遅延が解消されています。
今回はたまたまの可能性も高いですが、パルティールが本腰を入れたことでこれから遅延案件の解消が加速することを期待したいと思います。私もまだ300万円ほど拘束されていますし。
www.maneo.jp（2019年3月初旬に延滞発生、2019年12月25日で元本、利金、遅延損害金まで全て回収完了）
www.maneo.jp（2019年11月初旬に延滞発生、2019年12月25日で元本、利金の全て、遅延損害金の一部を回収完了）
www.maneo.jp（2019年11月初旬に延滞発生、2019年12月25日で元本の一部と未収利金の全てを回収完了）
SAMURAIの会員登録で1,000円プレゼント中（広告リンク）
気をつけるべきこと
最後に、以前にも書きましたが気をつけるべきことを再掲します。
例え相手に発端があったとしても、確実ではない記事を書いたり書き込みをしたり、あるいはツイートをリツイートしたりするだけでも、それは風説の流布になってしまう可能性があります。
相手が問題のある行動を起こし自分が被害を受けたからといって、自分自身が同様の行動をする免罪符にはなりません。
合理的行動を旨とする投資家であるならば、やるべきことは自身の利益の最大化と損失の最小化です。
自分が罪に問われる可能性のある行動を取ることは、合理的とはかけ離れた行為です。そういった機微な部分には十分に気をつけて、周到な準備をすることが重要だと思います。
