個人向けでは日本初となる、AI搭載ロボットアドバイザー「ROBO PRO」の話題です。
2021年3月、ROBO PROのAIがリバランスを実施し、ポートフォリオを変更しました。
どのような変更になったのか、ここ数ヶ月の変化とあわせて紹介します。
<目次>
ROBO PRO最大の特長
ROBO PROは「投資一任型」のロボットアドバイザーで、投資実施やリバランスなどを最適化して自動的に発注、運用を行うものです。
(これに対して実際の運用は行わず、資産運用の最適な配分をアドバイスするものは「アドバイス型」と言われます)
投資一任型のロボットアドバイザーは数多く存在しますが、ROBO PRO最大の特徴は「AIが搭載されている」こと。
ROBO PRO以外の投資一任型ロボットアドバイザーは、理論に基づいてユーザ毎に最適と思われる資産配分を設定し、それに従って運用を行います。つまり、ポートフォリオは基本的に一定です。
これに対してROBO PROでは、基本的に月一回(相場変動があったときは随時)ポートフォリオそのものを変更します
今回、2021年3月でも変更が行われましたので、これまでの推移と合わせて紹介します。
2021年3月時点のポートフォリオ
2021年3月、ROBO PROのポートフォリオは次のようになっています。
(株式セクター)
(債券セクター)
(コモディティ)
以上をまとめると、以下のようなポートフォリオになっています。
株式:68%(米国株23%、先進国株10%、新興国株35%)
債券:24%(米国債券12%、ハイイールド債12%)
コモディティ:金6%
現金:2%
ポートフォリオの推移
2020年11月から、ROBO PROのポートフォリオの定点観測を行っています。
これまでの5ヶ月、ポートフォリオは以下のように変化しています。
ポートフォリオの変化を素直に捉えれば、以下のようになるでしょうか。
株式:米国株には上昇余地あり、新興国株は変わらず有力
債券:米国債券の旨味が上昇(米国長期金利上昇によるもの?)、ただし債券の割合は変化無し、未だ株が優位
金:上値は重い?(金のポートフォリオ下降分は、ほぼ全て株式へ流入している)
ROBO PROの長期パフォーマンス
ROBO PRO(ドル建て)のここ1年ほどのパフォーマンスは+18.4%。
多くの人が投資している米国の代表的な株指標、S&P500(+12.9%)に対してアウトパフォームしています。
ROBO PROの結果はドル建てで、最近の円安の影響は受けていません。またROBO PROの手数料は控除済みです。
グラフを見たところ、2020年3月のコロナショックによるダメージをうまく緩和したことが、S&P500をアウトパフォームした理由と言えます。
一定時期のデータを切り取った結果ですが、ROBO PROの優位性を示す一つの結果だと考えます。