今回はFIRE(Financial Independence, Retire Early)の話題です。
2021年10月末でそれまで勤めていた会社を退職し、新生活に入りました。一応FIREとなったわけですが、FIREにも色々種類がありますので、自分に当てはめてみました。
<目次>
FIREの種類をおさらい
最初に、FIREの種類についておさらいです。
呼び方や定義は色々ありますが、一般的にFIREは以下の4種類に分かれると言われています。
①Fat FIRE
十分な資産を確保した上で、リタイア前と同じ生活スタイルを維持するスタイル
②Lean FIRE
ミニマリスト的な、極端な節制を行って暮らしていくスタイル
③Side FIRE
①②の中間。フルタイムの勤務を辞め、ある程度働きながら暮らしていくスタイル
④Coast FIRE
③に近いが、資産額は①側。働かないことも可能だが、敢えて働いている
なお元々の「源流」とも呼べるFIREは、②のLean FIREに近いものです。
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私のFIREは・・・?
4種類のFIREを踏まえて、私のFIREはどれに当たるのかを考えてみました。
まず現在の資産額から考えて、②のLean FIREではありません。
ミニマリストのような生活や節制がなくとも、退職前と同程度の出費で生活を維持することは可能です。
③のSide FIREは、生活を維持するためにある程度働く必要がありますが、私の家計の場合は働く必要は今のところありません。
もちろん絶対の自信ではありませんが、基本的に私は心配性ですので、ある程度の自信がなければそもそも退職することはなかったでしょう。
となると①か④ですが、条件が合えば私には働く意図はあります。私は仕事が嫌いでFIREを志したわけではなく、後述する選択肢のためにFIREを志したからです。
つまりは④のCoast FIREが一番近いということで、私がなりたかったFIREの姿を達成したことになります。
FIREに関する勘違い
FIREした人が書籍を出版したり、各種媒体に出演したりと活動していることについて、「そんなのはFIREじゃない」という意見が散見されます。
これは私が思うに、FIREの本質に対する勘違いから来ているように思います。
FIREのREは「Retire Early」であり、Retireには「(老齢・定年などの理由で)退職する、退役する、引退する、隠居する」という意味があります。(出典:Weblio英和辞書)
*Earlyが付くことで、「主に老齢や定年」という意味合いをキャンセルしています。
Retireは引退でも退職でもいいわけで、つまりそれ以上仕事をしないことも、フルタイムの仕事をしないことも、何なら今勤めている会社や今の仕事を辞めるだけでも、全てRetireのうちです。
FIREで重要なのは、FI(経済的自立)を達成することであり、RE(早期退職or引退)は人それぞれの定義しだい、ということだと思います。
*なおFIRE民に対し、「サボっとらんでマジメに仕事しろ」という声が投げかけられることもありますが、これについては労働契約について認識の違いがあるようなので、「ならこちらの希望条件で雇う?」とでも返しておけばいいでしょう(笑)
FIREの価値
私の考えるFIREの価値とは、「選択肢」です。
経済的自立を達成すれば、働くことも働かないことも選べます。働くにしても自分の希望を通しやすくなります。
何か興味があれば始めてみるのもいいし、興味がなくなれば止めてもいい。何なら、怪しい事業に手を出して少しばかりヤケドする自由さえあります。
たくさんの選択肢に囲まれて気の向くままに暮らすというのが、私の考えるFIREの価値です。
ありきたりな表現ですが、世界は広く様々な視座・考えがあり、自分が無知だからこそ楽しいということを、仕事を辞めて改めて実感しました。