クラウドバンクからお知らせがあり、複数のファンドで利払いの遅延が発生するとのこと。
私の状況と背景、そして所感について記事にします。
<目次>
クラウドバンクからの連絡
3/5の夜、クラウドバンクから利払い遅延の発生についてお知らせがありました。
貸付先のある一社及びその一社が連帯保証先になっているファンドについて、2月の利払いがなされなかったという内容です。
詳細についてはクローズドになるので詳細は書けませんが、利払いを行うために予定していた原資がアクシデントにより入手できなかったため、利払いが履行できなかったという内容です。この場合一部のファンドだけを支払うということはできませんので、関係するファンドすべてで利払い遅延が起きたのは自然なことです。
元本返済ではなく利払いで遅延が起こるというのは何やら不穏なものを感じなくもないですが、ファンドが大規模に及んでいることから原資がアクシデントにより手に入らない→手元資金が一時的に不足した、という流れなのかもしれません。
ちなみにその一社は今回のお知らせを受け取っている人であれば、ネットで調べれば名前が分かります。再生可能エネルギーの事業以外にスキー場やゴルフ場、宿泊施設などの事業を行っている会社でした。
私の状況
今回の利払い遅延で、私が投資しているうち対象となるファンドは3つ。
うち二つは直撃で、もう一つは投資金額の一部(数パーセント)が対象となっています。
(直撃したもの2つ)
(一部が対象となるもの1つ)
総額は50万円と少しです。
分散投資をしていればそのうちの一つで問題が発生することは織り込み済みなので、特に思うところはありません。今後の状況がまだ不透明とは言え、損害発生が明らかになったわけではない以上、今は静観です。
クラウドバンクは立て続けに不運が続くなーとは思いますが、なんとか事態が良い方向に進みますよう。
それと念のため。「返済状況および今後の予定等に関するお問い合わせに関しましては、ホームページ及びメールにて開示している内容以上のご回答を個別に行うことはできかねますこと、予めご了承を賜りますようお願い申し上げます。」なので、これ以上クラウドバンクに聞いても情報は出てきません。
また上ではモザイクをかけているように、時々ポストやブログで散見されますが「クローズドの情報をオープンにする」のはアウトな行為です。事が自分に及ぶとつい冷静さを欠いてしまいがちですが、良かれと思った行為でも手段によっては責任を問われかねないというのは十分注意が必要でしょう。
所感
以前に「どこまでがファンドの延長であり、どこからが遅延なのか?」ということについて話題になったことがありましたが、私の考えは
「当初契約書に定められている範囲での延長であれば、遅延とは言わない」
というものです。ただ契約書に書いたらなんでもいいのかという問題が発生しそうなので、契約書に定める延長には一定の縛りを加えるべきとは思います。
今回の場合は当初予定されていた契約が果たされなかったので、紛れもない「遅延」です。ただ利払いは遅延したものの元本がどうなるかはまだ分かりませんので、その点は混同しないよう注意が必要でしょう。
最後に、こういうことがあると損失可能性ばかりに注目して騒ぎ立てる意見が湧いてくるものですが、日々の値動きに一喜一憂したくないからクラウドファンディング投資を選んだという人が多いのではないでしょうか。
個別ファンドの損失をいちいち気にするのも、クラファン投資には向かない考え方です。悪い情報ばかり入手して心配を深めていくのは、ただの自家中毒です。
先日ちょうどよいタイミングで記事をアップしたので、ここに再掲します。