不動産投資型クラウドファンディングサービス、「FUNDI(ファンディ)」の話題です。
蓄電池やデータセンターなど新しい不動産ファンドを多く募集する同社で、4番目の蓄電池案件が登場しました。
<目次>
FUNDIの特色

以下、FUNDIのサービス特徴について簡単なまとめです。
一つめは、他サービスでも大人気の「アップサイド配当可能性」。
不動産が想定を超えた価格で売却された場合、「想定配当+余剰配当の10%」あるいは「余剰配当の25%」のどちらか高い方が配当額に設定されます。

次に「翌日償還」。
運用が正常に完了した場合、あるいは期限前に償還されることになった場合、原則翌日に元利金の分配が行われます。
最近は他のクラファンサービスでも運用終了→分配の期間を短くする傾向にありますが、翌日償還はまだまだ少数。分配までの期間が短くなることにより実質的な利回りが向上するので、他のサービスでもどんどん見習ってもらいたいと思います。
最後に「イマドキ案件」。
FUNDIでは蓄電池案件やデータセンター案件など、従来の不動産にはなかったアセットタイプのファンドが多く募集されます。
これは不動産投資型クラファン事業者のうち、蓄電池やデータセンター案件を取り扱うところがまだ多くないことも関係しているのでしょう。投資家としては今まで個人では触りにくかったユニークな案件に投資できる楽しみがありますが、一方で投資対象・事業者の集中が起きないように注意したいところです。
千葉県芝山町 蓄電池ファンド
FUNDIでは4回目の蓄電池ファンドが登場しています。
・千葉県芝山町 蓄電池 FUNDI プロジェクト#8
募集開始:9/17 19:00~10/2 12:59(抽選式・後入金)
予定年利:10.5%
運用期間:12ヶ月
募集金額:4億1,000万円
保全など:優先劣後方式 劣後比率20%程度・蓄電池設備に担保設定

本ファンドの対象土地は千葉県山武郡芝山町の土地、その地上権を対象にしています。
この場所に系統用蓄電所用地として開発を行い、ソーラー・リノベーション株式会社に売却する予定としています。すでに売買契約が締結済みであり、ファンド規模の2割弱にあたる1億円の手付金が支払われています。
ただし最終的な所有権移転(決済)は工事完了後となる契約内容のため、第三者保証としてフォーシーズHDによる買取保証が設定されています。
売却先のソーラー・リノベーション社は2024年9月に、auリニューアブルエナジー(KDDIグループ)とパートナーシップ協定を締結済。
蓄電所工事はファンド情報によると「国内有数の大手通信事業者を親会社に持ち、インフラ建設を担うK社が担う予定」とありますが、状況的におそらくKDDIエンジニアリング、あるいはその関係会社と推測されます。
*ところで契約成立前書面における劣後出資、P.4とP.9の内容が違います。おそらくP.4が前回からのファンド内容をミスコピーしたものと思いますが、こういうのは一事が万事なので気をつけてもらいたいところ。
投資判断と蓄電池

FUNDIのファンドに限った話ではないですが、蓄電池案件やデータセンター案件は未だ黎明期であり、不確実性が高いものです。
今回のファンドもそういった背景を受け、事業者による劣後出資+売買契約締結済+上場企業による買取保証+蓄電所の建設設備等に譲渡担保を設定という堅い保全を組み合わせており、不確実性に対する備えはできていると考えます。
(買取保証のフォーシーズHDの決算が今一つなのは少し残念ですが)
今回のファンドもFUNDIのこれまでの蓄電池案件と同様、総合的に見て「リスク(不確実性)は相応にあるものの、リスクをケアする仕組みも取られているファンド」という判断をしました。

(出典:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/joho/conference/battery_strategy2/shiryo03.pdf)
上記の経産省資料にある通り、蓄電池の容量需要は2035年には2023年比で約20~30倍に増大することが予想されています。
個別ファンドで見たミクロ的にはともかく、マクロ的には蓄電池ビジネスが発展していくのは間違いありません。
今回私は手元資金の問題で投資は見送りですが、ファンドは10/2までの抽選式なので今からの登録でも間に合います。会員登録の際は、ぜひ広告リンクをご利用ください!
(会員登録方法)
www.sallowsl.com


