SBIソーシャルレンディングの話題です。
色々と憶測ができる情報が少しずつ公開されてきましたが、その内容を紹介します。
<目次>
各社、情報が出てきました
最初の一方と、その後の情報についてはこちらの記事をごらん下さい。
SBIソーシャルレンディングの一部貸付先について、重大な懸念があるとして第三者委員会の設置が報じられたのが2/5。
その後、各社でも内容が報じられることになりました。
今のところは「貸付先の重大懸念」という情報に留まっており、SBIソーシャルレンディングの内部事情がどうかについてはあまり書かれていません。
書かれているのは、日経の記事くらいでしょう。
(FACTAが「スクープ」と言っていますが、報道機関の信頼性の問題から同列に取り上げるべきではないと思います)
日経を見るに、SBISL自体の責任は?
日経新聞には、以下のような内容が書かれていました。
・昨年11月から12月にかけて、2ファンドで元本返済がされなかった模様(FACTAの内容と一致)
・投資家への返済はSBIHDが立て替えた?
・事業会社が集めた資金を目的外に流用したとみられる
・金融庁にも報告済みとのこと
SBIソーシャルレンディングがだまされた可能性はありますが、SBISLの名前でファンドを募集している以上、管理体制の甘さについて責任がなかったとは言えません。
どういった事情があったかについては、第三者委員会からの報告を待つしかありませんが、融資型クラウドファンディングが「金貸し」である以上、避けては通れない裏側のドロドロしたものが噴出したように思います。
SBIソーシャルレンディングだけではありませんが、事業者のみならず融資先の信頼性をどう担保していくかは、今後融資型が金融商品として定着する上の大きな課題になるように思います。
このあたりは、また考えがまとまったら書こうと思います。
人事発表から見えるもの
一方でSBIソーシャルレンディングでは、2/9付けで役員人事が発表されています。
(https://www.sbi-sociallending.jp/pages/operation_info210209 より引用)
FACTAの記事で一連の問題に関係があったとされる織田氏が降格し平取に、一方で平取だった宮地氏が代表取締役社長になっています。
これから分かることは、FACTAの記事内容は一部事実ではあれ、内容をセンセーショナルに書きすぎている面もある、といったところでしょうか。もっとも、こういうマスコミは往々にしてこういう性質があるものですが。
重要なことなので、繰り返します
以前にも書きましたが、あらゆるメディア(当然、当ブログを含みます)は、以下のような書き方をする傾向があります。
・センセーショナルに書く
・憶測の部分を過大に書く
・陰謀が隠れている(隠している)ように書く
・自分の手柄のように書く
これ自体はライティングの技術であり、どんな記事であれ目にされなければ無価値なため、書き手側の責任だけを追及するわけにはいきません。受け手の認識や考えが大事になってくるわけです。
悪い噂は足が速く、伝染性が強いものです。お気を付け下さい。