今回の話題は、タイトルの通りです。
私の会社生活にピリオドを打つ、退職プロセスが始動しました。
<目次>
これまでのあらすじ
これまでの経緯をざっくり書くと、以下の通りです。
・2021年3月 個人純資産での億り人達成
↓
・同3月 良い子の時間は終わり。ゆるリタイアの仕上げに向け、導火線へ着火。会社には辞意を告げる。
↓
・2021年6月 慰留されたので、最長1年程度は会社に居ても良いと妥協案を提示。
その間は評価は気にしないが仕事はえり好みすると告げ、特例の在宅勤務許可をもぎ取る。
最初に辞意を告げてから約半年。
しばらく会社に居る引き換えに、仕事をえり好みする許可と、特例の在宅許可をもぎ取ってから3ヶ月ほど。
予想はしていましたが、状況が動きました。
会社の論理と組織の論理
先ほど「特例の在宅許可」と書いたように、私の会社には在宅勤務の制度があります。
しかし実際には、在宅勤務を認めるか否かは上司に委ねられるため、在宅勤務の是非は各部署のさじ加減が出てくるわけです。
そして私の所属するビジネスユニットは、会社の中でもどちらかと言えば古い組織であり、在宅勤務については否定的な考え方を有しています。簡単に言えば、「在宅=サボっている」という思い込みです。
(*在宅でサボっていることを否定はしませんが、出社=サボってない、というのもまた正しくないわけで)
現在の新型コロナ蔓延状況において、会社は建前上(+本音の半分くらい)在宅勤務を推し進める、という立場を取っています。しかしその会社の一部である組織の中には、在宅勤務を否定するところもある。つまり、会社全体と組織の論理は往々にして異なることもあるわけです。
図体が大きくなった組織、あるあるの話です。
そんなわけでバレました
とまあ、そんな背景があると説明した上で。
平たく言えば、私が交渉してもぎ取った勝手気ままな在宅ライフが、上司のさらに上司にバレました。
(私の特例在宅のことを、上司の上司にまで報告してなかった様子。そんなことだろうとは思ってましたが)
以下、脚色込みのやりとり:
上司の上司「辞意は受け取った、検討する。それはそうと在宅ヤメレ」
SALLOW「だが断る。上司との交渉の結果だ」
上司の上司「その上司として却下する。勝手な交渉は組織として容認できない」
SALLOW「なら、1年居る理由もなくなったので辞める」
最初に辞意を伝えてから半年、ずるずる引き延ばされてきた退職プロセスは、ここに来て一気に動き出しました。
特例条件で居続けるもさっぱり辞めるも、私としてはどっちにしろメリット/デメリットの双方があったので、これはこれで一つの結果ということで。
それにしても、ただ辞意を告げただけでは辞められず、交渉を決裂させてやっと辞められるのはどうなんだろうとも思いますが、それだけ組織にとって私は有用だったのだろうと自惚れておきます。
退職プロセス、始動
こういった事情があり、私の退職プロセスは動き始めました。
正式な「願」はすでに書いていますので、ここから先は組織の論理ではなく、会社の論理に従って粛々と進んでいく・・・と期待しています。
もし万が一慰留されるのなら、ここから先は会社としての慰留となり、その場合の私の条件は「完全在宅・非常勤なら受ける」になります。
まあ、それを認める会社ではないでしょう。
世間の流れには逆行しているようにも思いますが、在宅に否定的な組織において、必要も意義も無い人間が在宅しているという状況を容認できない、というのも多様性の一種として理解します。
組織には組織の論理がある一方、私には私の論理があり、譲れないならお別れするのは致し方ないこと。離れるもご縁です。
組織として注意すべきこと
状況の変化にやむを得ずというわけでもなく、会社への不満も怒りのためでもなくポジティブに辞めるという、なかなか希有な辞め方になりました。
会社の中でもそこそこ変人だった自覚はありますが、辞め方まで他人と違うというのは、変人冥利(?)に尽きるというものです。
組織的に見た今回の教訓:
「何でも屋に属人化した業務を任せるのは、効率の面では局所最適になるが、組織にとっては劇薬」
唯一の例外は何でも屋を互換できる人がいる場合ですが、何でも屋というのは意図して作ることは難しく、たいていは自然発生してくるものなので、なかなか互換できる人もいません。
結果として、組織は人ではなくシステムで動くべきという、当然の結論に帰結するわけです。
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今後のこと
正式な退職日付はまだ決まっていませんが、おそらく1~2ヶ月でしょう。
残り少ない会社員生活ですが、退職が決まった人間に責任を負わせても意味がないので、最後の日まではのんびり過ごそうと思います。
その後はその後でおいおい考えますが、私のFIREの「RE」は「勤め先を退職すること」なので、何かしら仕事は続けていくと思います。
実際すでに色々なお声がけもいただいてますし、構想していることもあります。退職して一気にヒマになるということはなさそうです。
私のFIREへ至る軌跡はかなり独特ですが、そもそもFIRE自体がそれほど一般的ではないことを考えれば、色々なFIREがあってしかるべきだと思います。
ゆるリタイアのモラトリアムは終了、私なりのFIRE、始めます。
(何かビジネスとか取材とかあれば、お声がけいただければ幸いです。色々やってみたいので)