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クラウドファンディングやロボットアドバイザーから少し離れ、今回は会社仕事の話題です。
私は今のところサラリーマンの兼業ですが、このたび導火線に着火することにしました。
<目次>
ツイッターで呟いたこと
先日、ツイッターでこんな呟きをしました。
面談でぎょっとした顔をされたのですけど、
— SALLOW@クラウドファンディング投資家 (@SALLOW_SL) 2021年3月9日
「その職務を加えるなら一つ上の職制を下さい。
今の職制のままなら、その職務はお断りします」
って、それほど変な事言ったのでしょうかね?🥳
再面談が近くあるとのことで、オラワクワクすっぞ。#会社に居続けるかどうかは会社しだい#ゆるリタイア
全世界公開型SNSで呟く内容ですので、もちろん多少のぼかしやフェイクは入れていますが、実際にこういった内容を面談で言った(言い放った?)ことはまちがいのない事実です。
残念ながら日本においては、まだまだ労働市場の流動性は十分ではなく、このような発言は覚悟がなければできません。
私はその覚悟をした上での言葉ですし、他方で面談をした相手は、私にそこまでの覚悟はないと思っていたのでしょう。それが「ギョッとした顔をされた」という反応につながるわけです。
何でも屋に不利な人事考課
勤め人としての私は、上場会社の製造業で雇用されている非管理職のサラリーマンで、業務内容は「何でも屋」です。
規模が大きな会社で画一的な人事制度を敷く必要がある場合、従業員の評価は「その職務においてどれだけの能力を発揮し、成果を上げたか」という観点で行われることが多く、何でも屋には不利な制度になります。
こうした評価制度に思うところはありますが、一方で会社の仕組みを考えれば妥当だと思いますし、その仕組みを批判するのは無理筋だと理解しています。
それならばということで、私は会社内での評価よりも、何でも屋の能力を生かして、会社内での居心地を良くすることに重点を置くことにしました。
ナンバーワンやオンリーワンになることは難しくても、会社にとって「辞められると面倒な人材」になることはできます。その鍵は、スキルの掛け算にあると思っています。
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良い子の時間は終わりです
同時に、何でも屋としての能力を会社の外にも広げることで、会社の給料のみに依存しない収入を作ろうとしました。
投資にブログにライター、その他にも2~3の副業があり、例え効率が悪くとも収入の柱を増やす事を優先しました。どの収入の柱が途絶えたとしても、他の柱に注力できるようにという種まきのためです。
現状私にとっては、会社の仕事も副業の一つのような立ち位置にあります。
家計を一つの会社と定義し、雇われ仕事も投資も副業も節約も全て、家計という会社の業務とする「自分会社」という考え方です。
結果として、今年の確定申告の還付金で純資産が一つの区切りを迎えました。
収入の柱もまずまず順調に増えていますし、会社収入に頼らずとも将来計画が大きく狂うことはないだろう、ということにも自信が持てました。
ということで、会社にとっての良い子である時間は終わりにしました。
これが、記事冒頭のツイートにつながるわけです。
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FIRE導火線、着火。
冒頭のツイートで「職務か、職制か」と二択を突きつけましたが、実際には二択にならないだろうという予感はありました。
役員まで含めて決まった職制を今さら変えることはできませんし、従業員側の要求を丸呑みして職務を削減するようなこともできない、ということは分かっていたからです。
実際、再面談の席では予想通り「職制はそのまま、職務は一部追加」を告げられましたので、とりあえず受諾した上で将来的な退職の意思を告げました。
理由は正直何でも良かったのですが、「退職後の生活の目処がつき、会社の行く末に何の興味もなくなったから」という、ほぼ本心の理由を伝えました。
色々言われたり心配されたりするのも面倒だったので、現在の収入や資産も多少ぼかして伝えています。私の会社内地位と比較した収入や資産規模に驚かれましたが、心の中で(意地の悪い)会心の笑みを浮かべておきました。
ということで、私が提唱・実践している「ゆるリタイア」は仕上げの時期に来ました。
会社と対等の立場で適切な結果を出しつつ、数字に責任を持たず、会社を去る日までぼちぼちやっていこうと思います。
自分の仕事を無くすために働く
ところで先に「将来的な」退職の意思としたのは、私はこれでも勤めている会社に対して、恩義や感謝を感じているからです。
もし本当に会社が嫌いなら、即、退職届を出してます。
あまり真面目でない従業員の私が、それでも一応大企業にいられるのは、何でも屋として一定の評価をされているためです。
その何でも屋が突然辞めれば、組織にはボディブローのような、表面化しにくいダメージが入ります。会社が勝手にダメージを受けるのは 見ていて愉悦 どうでもいいのですが、自分から主体的にダメージを与えようとは思いません。
特に私の持っているコア業務の一つは、事業所全体で他に誰もできないどころか、今までに引き継ぎ相手に指名された5人が次々と消えていく(異動2名・退職2名・体調不良による休暇1名)という、もうこれ呪われてるんじゃねーか的業務です。
他にも様々な業務を抱えていますが、とにかくこの業務だけが現状で代打すらいません。この業務を引き継げば、晴れて会社に私の居場所はなくなります。
自分の仕事を無くすためにがんばるというのは、一見自己矛盾に感じるかもしれませんが、当事者になればなかなかどうして爽快な気分です。
戦う時は勝てる時
導火線には着火しましたが、実際にその日が来るのはまだ先のことでしょう。
部署内で慰留されると思いますし、先の引き継ぎにもそうとう時間がかかるからです。また組織の上の方は、私の退職表明をあわよくば有耶無耶にしたいと考える、と予想しています。
なのでこちらも、相応の長期戦を想定していきます。
これも一つの勝負事。常勝無敗のコツは、勝てる時だけ戦うこと。
今回の例で言えば、退職時の自分へのダメージを減らす資産構築を行いつつ、会社に「こいつ辞めたら、代わり探すのが面倒」と思わせる何でも屋の活動を並行して行う。
その上で「会社辞めても私は困らないけど、会社が困るならしばらく働いて【あげてもいいです】」とまで言えるようになったので、正々堂々と導火線に着火したというわけです。
これからどうなるか、とても楽しみです。